「ポートフォリオの組み方が分からない」
「リスクを抑えつつ、資産の成長を目指したい」
「50代におすすめの資産運用方法は?」
このような疑問や思いを抱えている方は多いのではないでしょうか?人によっては50代は住宅ローンの返済や老後の医療費について心配になる年代でもあります。
そこで本記事では、一級ファイナンシャル・プランニング技能士の鬼塚が以下のテーマについて詳しく解説していきます。
- 資産運用を考える3つの前提条件
- ポートフォリオを組むための4つの鉄則
- 50代から10年間投資を続けるとこうなる
ぜひ、最後までお読みください!
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ポートフォリオって何?50代で資産運用を始めるための概要を30秒で解説
ポートフォリオとは、投資家や個人が所有している複数の資産や投資商品の組み合わせのことを指します。
さまざまな種類の資産(株式、債券、不動産、現金など)をバランスよく組み合わせることによって、リスクを分散させながら、収益を最大化しようとする戦略です。
特に50代は以下のようなライフイベントを想定してお金の準備をしていかなくてはなりません。
- 退職金の不足分としての準備金
- 子供の教育費や結婚費用
- 健康保険や老後の医療費
- 住宅ローンや借金の返済
20代や30代にくらべて、働いて稼げる期間が限られているので、リスクのある金融商品に積極的に投資するのは難しいといえるでしょう。
そこで、あらかじめポートフォリオを決めておけば、適切な金融商品に分散させることができ、リスクを抑えた資産形成を目指せます。
50代のポートフォリオはどうすれば良い?資産運用を考える3つの前提条件
ポートフォリオを組む前に押さえておくべき前提条件が3つあります。
- 貯蓄額はいくらあるか確認する
- NISA制度を活用する
- インデックスファンドに決める
資産運用を始めようとしているのであれば、ここで紹介するポイントは押さえておくべきでしょう。
1.貯蓄額はいくらあるか確認する
投資できるお金を明確にするために、あらかじめ貯蓄額がいくらあるかを確認する必要があります。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2022年(2人以上世帯調査)」によると、0~500万円くらいの貯蓄額をもつ世帯が過半数を占めていました。
投資したとき絶対リターンが期待できる金融商品はないので、余裕資金で取り組むのが基本です。
生活費の3か月~1年分の生活防衛資金を確保し、10年以内に必要なお金は貯蓄、10年以上の未来に使うお金は投資にまわしましょう。
たとえば、1か月の生活費が20万円の方の場合、60万円~240万円の生活防衛資金、その他に10年以内に必要なお金を貯蓄し、残りを投資にまわすイメージです。日本人は保険の支出割合の大きい傾向があります。もし月々の保険料が高くて気になる方は保険を見直すことで、固定費が削減でき、投資にお金を回せる余裕が出てくるかもしれません。
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特典を活用して貯蓄額が準備できたら、ぜひ投資をスタートしていきましょう。
2.NISA制度を活用する
投資をする前にNISA制度を活用することを頭に入れておくと、老後の資金を残しやすくなります。
日本の個人投資家向けの制度です。2014年に導入され、個人投資家の資産形成を促進し、株式や投資信託などの金融商品への投資を活性化することを目的としています。
また2024年から新NISA制度がスタートします。現行NISA制度と新NISA制度については以下のとおりです。
旧NISA(2023年まで) | 新NISA(2024年~) | |
---|---|---|
非課税投資枠 | ・つみたてNISA:年40万円まで ・一般NISA:年120万円まで | ・つみたて投資枠:年120万円 ・成長投資枠:年240万円 (年360万円) |
非課税投資限度額 | ・つみたてNISA:800万円まで ・一般NISA:600万円まで | ・1,800万円まで |
非課税期間 | ・つみたてNISA:20年 ・一般NISA:5年 | ・無期限 |
運用対象 | 【つみたてNISA】 ・長期の積立・分散投資に適した 一定の投資信託、ETF(上場投資信託) 【一般NISA】 ・株式投資信託 ・国内・海外上場株式 ・国内・海外ETF ・ETN(上場投資証券) ・国内・海外REIT ・新株予約権付社債(ワラント債) | 【つみたて投資枠】 長期の積立・分散投資に適した 一定の投資信託、ETF(上場投資信託) 【成長投資枠】 上場株式・投資信託等 ※整理・監理銘柄 信託期間20年未満 高レバレッジ型及び毎月分配型の投資信託等除 |
通常、投資信託などで運用益が発生すると、運用益に対して20.315%が課税されます。
一方NISA制度を活用すれば運用益に対して非課税になるので、老後の資産形成をしたい方にとってお得な制度です。
2023年時点でつみたてNISAや一般NISAを始めても、2024年から自動で簡単に新NISAに移行できます。「今から投資を始めたいけど、ネットが苦手で口座開設が…」という方でも安心してください。
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3.インデックスファンドに決める
リスクを抑えて、ある程度高いリターンを期待する資産形成をしていきたい方は、インデックスファンドに投資をすると良いでしょう。
市場の平均的な成績(日経225など)を追いかける投資信託のこと。
忙しいサラリーマンや主婦の方は投資に割いている時間がないことが多いので、運用をプロに任せる投資信託を選ぶと良いです。
インデックスファンドとは運用の方針が異なるアクティブファンド(投資信託の一つ)を選ぶと市場の平均よりも高いリターンを目指せますが、インデックスファンドよりも手数料が高くついてしまいます。高い手数料分のリターンが期待できないと元本割れを起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
さらに7割以上のアクティブファンドは市場平均に負けているというデータもあるほどです。着実な資産形成をしていきたい方は、インデックスファンドに決めましょう。
どの銘柄がインデックスファンドかわからない、という方は私のLINEに登録すると「初心者が買うべき投資信託4選 徹底解説72スライド」を「無料」でプレゼントしています。ぜひ活用してください!
50代から資産運用をしよう!ポートフォリオを組むための4つの鉄則とは
50代からの資産運用は特に、リスクを抑えながら着実に資産形成をすることが重要です。失敗する確率を低くするためのポートフォリオを組むためにも、以下の4つの鉄則は守りましょう。
- 分散投資
- 長期投資
- ドルコスト平均法
- リバランス
1つずつ順を追って詳しく解説していきます。
1.分散投資
リスクを抑えたポートフォリオを組むには、分散投資の考え方が大切です。投資の格言に「卵を一つのかごに盛るな」というのがあります。
1つの銘柄に集中して投資をすると、相場が悪いときに大ダメージを受けてしまいます。一方複数の銘柄に分散させると少ないダメージで済みます。以下の図をみていきましょう。
どの銘柄に分散させるか迷っている方は、市場規模で判断すると良いでしょう。以下の図をみていきます。
「株式」が上がれば「債券」が下がり「債券」が上がれば「株式」が下がる傾向があります。
もしそのときに「株式」と「債券」の両方の銘柄を保有していれば全体で相殺されるので、価格変動の影響を受けにくくなるでしょう。たとえば日本の場合で考えると以下の図のようになります。
さらに「国内」と「海外」に分散させましょう。
4つの資産の割合は、人それぞれのリスク許容度によって異なります。
1つの目安として、年金の運用に使われている資産配分のように4つの資産を25%ずつ保有する方法もあります。(参考)
自分に合ったポートフォリオを組めるように、4資産分散投資を意識すると良いです。
2.長期投資
長期投資をすることを前提にポートフォリオを組めば、投資で大きな失敗をする確率を減らせるでしょう。
リスクを抑えるための4つの資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)に分散させて10年以上長期で運用すると、以下のとおりリターンが期待できます。
さらに長期で4つの資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)に分散させて投資を続けると、年平均6%のリターンが期待できるというデータがあります。以下の図をみていきましょう。
ある程度高いリターンが期待できるだけでなく、集中投資したときより4つ資産に分散投資した方が値動きを抑えられているのがわかります。
4つ資産をすべて投資信託で保有すると、簡単に分散投資ができますよ。
さらに投資信託の中でもインデックスファンドを選ぶと手数料が安いです。
投資信託は運用をプロに任せる投資スタイルなので、どうしても手数料がかかってしまいます。しかし、業界最安コストを目指している銘柄があります。PayPay投信とeMAXIS Slimです。
たとえばeMAXIS Slimシリーズの銘柄をみてみると、以下のようにコストが引き下げられているのがわかるでしょう。
いちいち最安コストの銘柄に乗り換える手間が省けるので、長期的に運用しやすくなります。
リスクを抑えた着実な資産形成には、長期投資は欠かせません。
具体的に投資すべき銘柄を知りたい方は、私のLINEを登録すると「初心者が買うべき投資信託4選 徹底解説72スライド」を「無料」でプレゼントしています。ぜひ、活用してください!
3.ドルコスト平均法
ドルコスト平均法は、安定した資産運用をするためにおさえておくべき投資手法の1つです。
定時定額購入法のこと。特定の時期に一括で大きな金額を投資するのではなく、定期的に少額(一定額)を投資することで、相場の変動によるリスクを分散することを目的としています。
4つの資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)のポートフォリオを考えながら、買ったり売ったりするタイミングは、投資未経験の方にとっては難しいといえます。
しかしドルコスト平均法を使えば、基本的に目標金額が貯まるまで売ることを考える必要はありません。
やることは、決まった日に一定額買い続けるだけ。
以下の赤丸や青三角のように坦々と買い続けるだけで良いので、投資に時間を取られることもありません。
投資信託に投資すると毎月決まった日に一定金額購入するだけで、簡単にドルコスト平均法が使えます。誰でも値下がりしたときにたくさん買えて値上がりしたときはあまり買わないことができるので、高値づかみを自然と抑えられるのです。
さらにネット証券会社で投信積立サービスが利用できる場合があるので、資金を自分で振り込む手間が減り、ほったらかしで運用できます。
ただしドルコスト平均法で積み立てると、大きなお金を一括で投資するよりも資金効率が悪くなる、一番安い値で購入する機会を損失してしまう、というデメリットもあるので注意しましょう。
投資タイミングを考えなくても良いドルコスト平均法は、忙しいサラリーマンや主婦の方にピッタリの方法であるといえます。
4.リバランス
またリバランスも投資をするうえで意識すべき考え方です。
リバランスとは、時間経過とともに変化した資産配分の比率を元に戻すことを指します。
4つの資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)に分散投資をすると、相場の変動等によって、徐々に保有銘柄の配分にズレが生じます。このズレを元の比率に戻すことをリバランスといいます。
たとえば運用開始時に株式50万円、債券50万円の合計100万円で運用したとすると、1年後株式78万円、債券42万円のように比率が変わることがあるでしょう。
比率を50%に戻すために18万円分の株式を売却して、債券を18万円分購入すると以下の図のようにリバランスできます。
リバランスを1年に1回行うと、値上がりして利益が出ている銘柄を売った金額分、値下がりしてお買い得なっている銘柄を仕込めます。それに加え、長期的に運用成績が向上しやすいというデータも。
2,077万円-1,457万円=620万円の差がでているので、かなり大きな金額です。
ポートフォリオを組むときは資産配分にも注意して長期で運用すると、リスクを抑えた着実な資産形成ができるでしょう。
4資産分散でポートフォリオを組む!50代から10年間投資を続けるとこうなる
投資の4つの鉄則のうち
- 分散投資
- 長期投資
- 1年に1回のリバランス
を守って投資信託で運用を続けると10年後はどうなるか、シミュレーションしていきます。
知るぽると 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)5 種類別金融商品保有額(金融資産保有世帯)」によると、50代の貯蓄額は約500万円というデータがあります。
貯蓄額500万円のうち、140万円を生活防衛資金とし、360万円をNISA制度を使って年利6%で10年間投資を続けたら、シミュレーションは以下のとおり。
10年間運用を続けると、645万円-360万円で285万円の運用益。
通常285万円の運用益に対して20.315%の税金がかかるので、約57万円が引かれて228万円が手元に残ります。
一方NISA制度を使えば運用益285万円に対して非課税なので、そのまま手元に残せて非常にお得。
50代から4資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)でポートフォリオを組み、10年間投資を続けると、リスクを抑えた着実な資産形成ができるでしょう。
「今まで投資なんてしてこなかったし自分で投資を始めるのは不安…」という方は私のLINEに登録すると「50代からの投資はじめの一歩」の限定動画や「初心者が買うべき投資信託4選 徹底解説72スライド」を含めた豪華特典を「無料」でプレゼントしています。
投資は50代からでも遅くはありません。ぜひ私と一緒に自分のリスク許容度に合わせたポートフォリオを組み、着実な資産形成をしていきましょう!
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