「投資信託ってどれくらいの頻度で売買したらいい?」
「投資信託買ってみたけど売却のタイミングがわからない」
これから資産形成を始めようとしている方の中には、投資信託へ投資しようと考えている方も多いでしょう。
しかし、頻繁に売買を行うことで、逆にリスクが増えてしまうことがあります。
そこで本記事では、FP1級をもつ私鬼塚が以下の内容について詳しく解説します。
- 投資信託をこまめに売買しない方が良い理由
- 売却を考えても良いタイミング
- そもそも売却をしないための銘柄選定
この記事を読めば、売却のタイミングや適切な銘柄の選定方法を理解できるでしょう。
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投資信託の基本
投資信託とは、多くの人々がお金を出し合い、そのお金を専門家が株や債券などに投資する金融商品です。
少しわかりにくいので、以下の図を使って説明していきます。
投資信託は以下の4つのサイクルで運用していきます。
- 投資家が投資信託に資金を預ける
- 投資のプロが株や債券に投資
- 運用成果に応じて収益が発生する
- お金が増えれば再投資できる
1つの投資信託を保有するだけで、複数の銘柄や金融商品に分散投資ができる点が魅力です。また、投資のプロに運用をまかせることで、リスクが抑えられる仕組みになっています。
なお、投資信託について詳しく知りたい方は、関連記事「投資信託はおすすめしないと言われる理由とは!銘柄を選ぶ4つの基準を徹底解説」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
投資信託をこまめに売買しない方がいい3つの理由
ここでは投資信託をこまめに売買しない方がいい理由を3つ紹介します。
- 複利効果を得にくい
- 売買手数料がかかることもある
- 市場動向をこまめにチェックする必要がある
以下で詳しく解説します。
1.複利効果を得にくい
複利とは投資で得た利益が再投資され、さらに新たな利益を生むことです。複利効果により、運用金額は雪だるま式に増加していきます。
しかし、投資信託をこまめに売買すると、この複利効果を最大限生かせません!
投資で得た利益に対して約20%の税金がかかります。元手500万円年利6%の運用で30年間投資した場合の例を見ていきましょう。
分配金を再投資する場合は税金がかかるため、分配金再投資コースの場合は途中で課税されます。一方で無分配型の場合は、最後に一括で課税されます。
分配金が発生する度に課税される分配金再投資コースより無分配型のほうが資産が増えていることが分かるでしょう。
結果、こまめに売買しないほうが複利効果を得やすいと言えます。
2.購入時手数料がかかることもある
投資信託の売買には手数料が発生するケースもあり、頻繁に売買すると投資のリターンを減少させる可能性があります。
小さな利益で売買を行うと、その利益が手数料で相殺されることも。
例えば、1%の購入時手数料が必要な場合、運用によって1%以上の利益が出ていなければ、結果的には赤字になります。
最近では購入時手数料が無料であるノーロード投信もあるため、投資信託を購入する際はチェックしましょう。
3.市場動向をこまめにチェックする必要がある
こまめに売買を行うスタイルは、市場の動きに常に気を配る必要があります。
平日の昼に相場を見ておくのは難しい…。
こまめに売買すると相場の変動が気になり仕事が手につかなくなったり、夜も眠れなくなったりする人も出てくるでしょう。
そもそも投資信託はリアルタイムの取引ができないため、短期売買向きの商品ではありません。短期売買を行いたい場合は、投資信託ではない他の投資商品で行ったほうが良いでしょう。
投資信託をこまめに売買したくなるのを抑える方法
ここからは投資信託をこまめに売買したくなるのを抑える方法を2つ紹介します。
- 投資額を抑える
- 投資の目的を明確にする
以下で詳しく解説します。
1.投資額を抑える
投資信託は長期的な運用が基本ですが、日々の値動きが気になってしまい、ついつい頻繁に売買してしまいたくなる人も少なくありません。そういった方には、最初は投資額を低めに設定することをおすすめします。
一気に100万円を投資すると、1日で1%の値動きがあれば、その影響で1万円が動くことになります。これが気になると、つい頻繁に売買をしてしまいがちです。
一方で、月に1万円程度といった低めの投資額に設定すると、1%の値動きは100円程度に抑えられます。
徐々に値動きに慣れていけばいいんだね!
慣れてきたら、その後は投資額を増やしていきましょう。少額から始めることで、無理なく投資の世界に足を踏み入れ、経験と自信を積めます。
2.投資の目的を明確にする
投資の目的が明らかでない場合、少しの利益で満足して売却してしまうこともあるでしょう。そのため、何のために投資をするのか明確にし、その金額が貯まるまでは運用できる体制を整えることが大切です。
目的を明確にすると、短期的な市場の変動に一喜一憂することなく、冷静な判断で運用を続けられます。
- 将来の資産形成
- 子供の教育費用
- 住宅購入のための資金の準備
- 老後のための資金の準備 など
紙に書き出してみることで頭がすっきりしますよ!
なお1969年からの52年間のデータを見ると、投資信託で分散投資を10年継続すると元本割れしなかったため、長期で運用できる体制を整えましょう。
ポイントは、少なくとも10年後の予定を考慮して投資計画を立てることです。
投資信託の売却を考えても良いタイミング
ここからは投資信託の売却を検討しても良いタイミングを2つ紹介します。
- 想定外の出費があるとき
- 目標金額が貯まったとき
以下で詳しく解説します。
1.想定外の出費があるとき
投資信託は基本的に長期間、数十年後の資金を積み立てるためのものです。
そのため、数年以内に使う予定のお金は、投資信託ではなく貯金などでまかなうべきです。しかし、人生は予測不可能であり、何が起こるか分からないため、急にお金が必要になる状況も考えられます。
その点投資信託なら、いつでもペナルティなしでお金を引き出せるのが良いところと言えるでしょう。
ただ、売却する際には売買手数料や税金、そして現在の市場価格を考慮する必要がありますね!
2.目標金額が貯まったとき
投資信託での運用の最大の目的は単にお金を貯めることではなく、資金が必要なときに困らないように資産を形成することです。つまり投資信託は目的を実現するための手段であるため、目標額が貯まったらスパッと売却するのがおすすめ。
実際に使うタイミングがまだ先であっても、将来的に相場環境が悪くなり目標金額を下回ってしまう可能性も考慮しなくてはいけません。
もう少し運用していればもっと増えるかもという欲が出てくるかもしれないが、グッとこらえて売却しましょう!
投資信託を始めるならeMAXIS Slimがおすすめ!
投資信託でこまめに売買しないためには投資する銘柄選びが重要です。というのも、長期で見ると成長する投資信託であれば多少の値動きは気にならず保有し続けられます。
中でもおすすめなのはeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。
実際、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」では、信託報酬を年0.11330%(税込)以内から年0.05775%(同)以内に引き下げると発表しました。
後から出てきた日興アセットマネジメントの「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」と、野村アセットマネジメントの「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」の2本と並ぶ水準です。
信託報酬の引き下げが自動で行われるのはありがたいね!
とはいえ、eMAXIS Slimが良いと分かっても実際にどの銘柄へ投資したら良いのか悩んでいる方もいるでしょう。
初心者が買うべき投資信託4選などを含んだ投資超入門合計456枚スライドのスライドを公式LINEから無料配布しています。実際に投資している方の資産状況も見られるのでぜひ参考にしてみてください!
投資信託でリスクを抑えて運用する方法を解説
最後に投資信託でリスクを抑えながら運用する方法を3つ紹介します。
- 4つの資産に分散投資する
- ドルコスト平均法で毎月一定額自動購入する
- 1年に1回リバランスをする
以下で詳しく解説します。
1.4つの資産に分散投資する
投資は分散投資が基本の戦略です。分散投資とは、値動きの異なる複数の資産に投資し、リスクを分散しながら、安定的な収益を期待できる方法のことです。
分散投資には「国内・外国株式」と「国内・外国債券」の4つに投資先を分ける手法があります。
1つの投資先に集中投資すると、万が一その投資先が値下がりしたときに大きな損失を抱える可能性があります。一方投資先を分散しておけばひとつひとつの投資先の価格変動が手持ちの資金に与える影響が小さくなり、結果として損失を抱えるリスクをある程度小さくできるのです。
投資の世界で有名な言葉「卵は一つのカゴに盛るな」は、分散投資の考え方を表しているんだね!
2.ドルコスト平均法で毎月一定額自動購入する
ドルコスト平均法は長期的に毎月一定額購入し続ける投資方法。投資で怖いのは買った直後に投資商品が値下がりする可能性があることです。
ドルコスト平均法の考え方で投資をすれば、値下がりしたときは安くたくさん買えるのに対し、値上がりしたときはあまり買えない状況を作れます。
結果として高値掴みを自然とおさえられるんだね!
忙しいサラリーマンや主婦の方には「毎月決まった日に自動で購入」がおすすめです。ネット証券であれば以下のような購入方法があります。
- 銀行自動引き落とし対応
- クレジットカード払い対応
- 購入日の指定が可能
ポイントを貯められるカードもあり、普通に投資するよりもお得に資産形成できます。
3.1年に1回リバランスをする
リバランスとは、投資を開始してしばらくすると分散投資の比率がズレるため元の比率に戻すことです。リバランスをすると長期的に運用成績がよくなるというデータもあります。
たとえば運用開始時に株式50万円、債券50万円の合計100万円で運用したとすると、1年後株式78万円、債券42万円のように比率が変わったとしましょう。比率を50%に戻すために18万円分の株式を売却して、債券を18万円分購入してリバランスしてみてください。
利益を確定させることでリスクが抑えられるだけではなく、安く仕込んだ分が将来のリターンに大きく貢献してくれます。
1年に1回はリバランスをしてみてください!
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