「つみたてNISAって、何?」
「毎月1万円のつみたてだと意味ないのでは?」
「つみたてNISAの名前は聞いたことがあるけど、投資はちょっと不安……」
そのようなお悩みに答えていきます。
毎月1万円なら投資できるけど、つみたてNISAを活用して投資信託で運用しても意味あるの、と疑問を持つ方はいるでしょう。
結論から言いますと、月1万円でつみたてNISAは意味あります。
そこで、一級ファイナンシャル・プランニング技能士の鬼塚が月1万円で運用した場合のシミュレーション結果を中心に以下のテーマについて詳しく解説していきます。
- つみたてNISAはやる意味ある?月1万円でシミュレーションしてみた
- 月1万円でもつみたてNISAで投資すべき3つの理由
- 月1万円から始めよう!つみたてNISAで投資する銘柄の選び方
ぜひこの記事を参考に、つみたてNISAを上手く活用することで着実な資産形成をしてくださいね!
なお「もっと授業について学びたい!」という方向けに、有料級特典をプレゼントしています。LINEに登録し、たった20秒で終わる質問に回答するだけなので、ぜひお受け取りください!
つみたてNISAとは?概要を解説
少額からの長期・つみたて・分散投資を支援するための非課税制度のことです。
新旧つみたてNISAの概要は以下の表のとおりとなります。
つみたてNISA | ~2023年 | 2024年~ |
---|---|---|
投資可能期間 | 2023年のみ | 恒久化 |
非課税保有期間 | 40万円 | 無制限 |
非課税となる最大投資枠 | 800万円 | ・つみたて投資枠(投信など)120万円 ・成長投資枠(投信なども可)240万円 ・合計360万円 |
一般NISA(2024年からは成長投資枠)との併用 | 不可 | 可 |
非課税保有期間 | 再利用不可 | 元本ベースで翌年に生涯投資枠が復活 |
今からつみたてNISA始めても意味ないのでは、と思う方もいるかもしれませんが、まだ間に合います。
現行のつみたてNISAの場合は年間で40万円使いきれば良いので、毎月3.3万円ずつ使い切るやり方と、今月は6.6万円次の月は0円など年間とおして40万円使い切るやり方は以下のとおりです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1月から 開始 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 3.3万円 | 39.6万円 |
6月から 開始 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 6.6万円 | 39.6万円 |
現行のつみたてNISA制度でも月40万円を使い切ることは可能。年の途中からでも積極的に活用していきましょう!
つみたてNISAはやる意味ある?月1万円でシミュレーションしてみた
多くの方はつみたてNISAを活用して、毎月1万円ずつ投資をしていったらどれだけ増えるのか想像できないのではないでしょうか。
ここでは実際に複利計算ツールを利用して以下の2つのパターンでシミュレーションしました。
- 月1万円で10年続けた場合
- 月1万円で20年続けた場合
その結果について、順を追って解説していきます。
月1万円で10年続けた場合
- 毎月のつみたて額:1万円
- 期待リターン:6%
- 運用期間:10年間を入力
シミュレーション結果は以下のとおりになりました。
月1万円で10年間の運用実績は163-120=43万円。たった10年続けただけでも複利効果が得られていることがわかりますよね。
毎月1万円の投資でも、塵が積もれば山となります。
月1万円で20年続けた場合
- 毎月のつみたて額:1万円
- 期待リターン:6%
- 運用期間:20年間を入力
シミュレーション結果は以下のとおりになりました。
10年間続けた場合と比べて、毎月1万円の投資を20年間続けると、さらに複利運用できていますよね。
通常20年後に売却したとすると、約20%の税金が取られてしまいますが、つみたてNISAを活用すると売却益(456万円-240万円=216万円)はすべて非課税です。
つみたてNISAを活用して月1万円で運用しても意味はあります!
月1万円でもつみたてNISAで投資すべき3つの理由
月1万円でつみたてNISAを活用して投資信託で運用する理由ってなんだろう、と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは以下のような3つの理由について解説していきます。
- 月1万円で投資経験が積めるから
- 月1万円でも値上がり益が非課税だから
- 月1万円なら継続しやすいから
ぜひこの記事を参考に投資を始めるきっかけをつかんでください。
1.月1万円で投資経験が積めるから
つみたてNISAを活用して投資信託で運用すれば、月1万円から投資経験が積めます。低額から始められるので、リスクを抑えながら投資の感覚を養えるでしょう。
近年、岸田首相の掲げている「資産所得倍増プラン」で貯蓄から投資への政策が進んでいます。
少額でも良いので、投資経験を積んでおきましょう。実体験に基づいた知識が将来資産を増やせるかのカギ。
月1万円でもしっかり投資経験が積めるのでチャレンジしていくと良いでしょう。
2.月1万円でも値上がり益が非課税だから
たった月1万円の投資でも値上がり益が非課税になると、大きな利益につながります。実際にどれくらい手元に残るのかシミュレーションしてみました。
月1万円でリターンが6%の投資信託を20年間買い続けて運用していくと
- 複利の試算結果:456万円
- 投資金額の合計:240万円
という結果になります。
一般的に利益216万円に対して通常約20%の税金約43万円の税金がかかるので、トータルの利益は約173万円。しかし、つみたてNISAを活用すると利益216万円をそのまま手元に残せます。
売却時にかかるコストを抑えることが、利益を残すためのコツです!
3.月1万円なら継続しやすいから
個別株式で投資を始めるには、数10万円以上の投資金額が必要なことが多いケースがあります。しかし月1万円からリスクを抑えた投資信託銘柄であれば、初心者の方でも取り組みやすいでしょう。
特に個別株式のデイトレード・FXの場合「知識や経験やセンス」が必要。寝る暇を惜しんで相場のチェックをしたり、時間がかかることがあります。
投資信託で月1万円を購入し続けるやり方は基本ほったらかしでOK。空いた時間を家族と楽しく過ごせるので、以下のツイートのように再現性があります。
『毎月3.3万円は厳しい…』僕もそうだった。でもつみたてNISAなら100円から始められる。FXで失敗した経験もあってインデックス投資でも最初は抵抗があった。少額から始めてみてこれなら安心して出来ると思って徐々に投資金額増やしていったよ!迷ってる時間はもったいない!即行動で未来が変わる✨
— ライフ | ノンストレスで資産運用 (@nonstlife_asset) February 8, 2023
投資に月1万円あてるのはちょっと厳しいなぁ、という方は月5,000円からできる投資のシミュレーション結果を解説している私の動画を、ぜひあわせてご覧ください。
月1万円から始めよう!つみたてNISAで投資する銘柄の選び方
いざ月1万円をつみたてNISAを活用して投資しよう、と思っても一体どの銘柄を選んだら良いのかわかりませんよね。
そこで、1つの投資信託の銘柄に絞ってコツコツ資産を積み上げていきたい方は、以下のように選ぶと良いです。
- 4つの資産に分散投資している
- バランスファンドを選ぶ
- 株式の割合が70%の銘柄を選ぶ
- 海外が入っている
1つずつ順を追って解説していきますね。
4つの資産に分散投資している
4つの資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)に分散すると、リスクを抑えた着実な資産形成ができます。
最低でも株式と逆の値動きがする傾向がある債券を保有するとリスク低減につながるでしょう。
株式と債券に分散投資するとリスクを抑えられる例として、日本とアメリカの値動きを例にあげます。
株式と債券が逆の動きをしやすいということは、たとえ株価が下がったとしても債券価格が上がる傾向があるのでリスクが抑えられます。ぜひ検討してみてください。
バランスファンドを選ぶ
投資信託を使って1銘柄だけで運用する方はバランスファンドを選ぶと分散投資ができます。
ただし「新興国」と「リート」には注意が必要
以下の図のようにアジア通貨危機のとき、エマージング株と呼ばれる新興国株式は46%も下落しています。
一方「新興国」と「リート」が組み入れられている投資信託銘柄を保有すると、リターンが期待できるケースもあります。
投資信託銘柄を選ぶ際は「新興国」と「リート」の比率を確認しましょう。
株式の割合が70%の銘柄を選ぶ
チャートの値上がりの恩恵を受けたいのであれば、株式の割合が70%くらいの銘柄を選ぶと良いでしょう。
投資信託を1銘柄に絞ってリスクを抑えた運用は大事ですが、リターンも気にしていきたいところ。
できれば、私は日本の企業を投資で応援する人を増やしていきたいです。日本株が入っている投資信託を保有して、国民全体で日本を支えていきましょう。
投資信託における株式の割合の重要性について知りたい方は私の動画を、ぜひあわせてご覧ください。
海外が入っている
海外の株式が入っていると円安の場合リターンが期待できます。
さらに地域の分散投資は金融庁でも推奨していて「国内」と「海外」のように国を分散させると、リスクを抑えた投資が可能。
「海外の企業は良く知らないし投資するのはちょっと不安だなぁ…。」という方もいるでしょう。つみたてNISAは投資初心者をはじめ、幅広い年代の方に取り組みやすい仕組みとなっています。
具体的にいうと金融庁がつみたてNISA対象商品をあらかじめ選んでくれています。国が選定した銘柄の中から投資信託を選べるので、投資をする際のリスクは低く抑えられるでしょう。
ぜひ海外の株式も意識して銘柄を選んでみてください。
月1万円でOK!つみたてNISAと相性の良い投資信託ランキングベスト3
投資信託1つだけの銘柄に絞ってつみたてNISAで運用していきたい方のために、ランキングベスト3を紹介します。
ランキング評価の前提条件は以下のとおりです。
- 4資産分散投資:リスクを抑える
- バランスファンド:リスクを抑える
- 株式の割合が70%:リターンを期待する
- 海外が組み込まれている:リターンを期待する
ランキングベスト3は以下のとおりになりました。
ランキング | 投資信託銘柄 |
---|---|
1位 | DCニッセイワールドセレクトファンド (株式重視型) |
2位 | ダイワ・ライフ・バランス70 |
3位 | 三井住友・DC年金バランス70 (株式重点型) |
バランスファンドとは、国内外の株式、債券、リート(不動産)等に分散投資する投資信託のこと。1つのファンドで投資対象と地域の分散投資ができますよ。
もっと詳しく銘柄の選び方について知りたい、という方は私の動画をぜひあわせてご覧ください。
もっと詳しく投資信託のことを知りたい、という方は私の公式LINE@に登録してから、わずか20秒の質問に回答するだけで有料級の特典を無料でプレゼントしています。
ぜひ、特典とつみたてNISAを活用して着実な資産形成をしていきましょう!
コメント