「S&P500って一括投資すべきなの?」
「一括投資と積立投資どっちがいいの?」
「注意すべきことはある?」
と考えていませんか?
S&P500は米国で時価総額の大きい主要500社で構成する株価指数の一つです。指数が設定されて以来、右肩上がりで推移していることから興味を持っている方も多いでしょう。
これからS&P500に投資する場合、一括で投資すべきなのか積立投資をすべきなのか悩みどころでもあります。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- S&P500を一括投資するメリット
- S&P500へ一括投資する前に知っておきたいこと
- S&P500への一括投資がおすすめな人の特徴
- S&P500に一括投資する際の注意点
この記事を読んで実際に行動すれば、S&P500へ一括投資すべきかどうか分かるようになりますよ!
ぜひ、最後まで読んでみてください!
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S&P500を一括投資する3つのメリット
まずはS&P500を一括投資するメリットを3つ紹介します。
- 複利効果を得られる
- 買い注文タイミングが1回だけ
- 過去のデータ上は積立投資よりもリターンが良い
以下で詳しく解説します。
1.複利効果を得られる
複利運用は一括投資の最大の利点の一つで、時間を味方につける重要な戦略です。
複利とは、投資の利益が再投資されて新たな利益を生む効果のことです。
積立投資と比較した場合、一括投資の方が複利効果を得られます。
具体的には20年間積立投資を行う場合、初年度に積み立てた金額は20年間運用されますが、2年目は19年間、3年目は18年間……といったように、年々投資期間が短くなります。
そのため、後期に積み立てた金額は運用期間が短く、複利効果をあまり享受できません。
一方一括投資では、最初の時点で全額を投資します。積立投資と同じく20年間運用を行う場合、全額が20年働いてくれるため、複利効果を得られるのです。
複利効果を得るにはどれだけ長い期間運用できるかが重要です!
2.買い注文タイミングが1回だけ
一括投資では一度の決断と買付で投資が完了します。そのため注文のタイミングを追い続けるストレスや、定期的な投資を計画・実行する手間が省けるでしょう。
自分でタイミングを計って投資する方の中には、株価チャートとにらめっこしている人もいます。
一括投資であれば、一度買い注文すれば基本的に放置する形になるため、その後の市場の動きに一喜一憂することなく、長期的に運用できます。
投資家は市場の日々の変動を気にせず、長期的な視点を持てるでしょう。
3.過去のデータ上は積立投資よりもリターンが良い
一括投資は、過去のデータを見ると積立投資よりもリターンが良いとされています。
国内・海外の株式と債券に25%ずつ投資する「4資産分散」で、積立投資と一括投資をそれぞれ10年間継続した場合の損益を表したものを見てみましょう。
投資する銘柄が短期的には下落することがあっても長期で見ると右肩上がりで推移するのであれば一括投資のほうがおすすめです。
とはいえ、人間は理性的に考えるよりも感情が動いてしまうもの。これには「大脳辺縁系」と「大脳新皮質」が関係しています。
感情を司る「大脳辺縁系」という脳の内側にあるものが、外部の脅威から自分の身を守ることを最優先する働きがあります。動物脳とも言われ、反応スピードが早いため感情が先に出てしまうのです。
一方で理性を司る「大脳新皮質」は人間脳と呼ばれ、大脳辺縁系の外側にあり反応スピードが遅いです。
この動物脳と人間脳の違いがあることを理解しておくと長期投資をするうえで役立ちます!
ここで投資をしている際の感情を考えてみましょう。投資をしていきなり大暴落が来ると、多くの方は怖くなってやめたいという感情が出てきます。
ただ、その感情を抑え込み「長期で見ればプラスのリターンが大きくなる」と考えられる方は一括投資を選択すると良いでしょう。
S&P500へ一括投資する前に知っておきたい下落幅
ここからはS&P500へ一括投資する前に知っておきたい下落幅を2つ紹介します。
- 米ドル建ての場合
- 日本円の場合
それぞれ詳しくみていきましょう!
1.米ドル建ての場合
まずは米ドル建ての場合です。S&P500は設定来2,400%以上上昇しており、全体的には右肩上がりのグラフを描いています。
しかし、このような大きな上昇にも関わらず、数年単位では大きな下落を経験しています。
特に記憶に新しいものとしては、2020年の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済的影響(コロナショック)があります。この時、S&P500は約1か月で約30%もの価値を失いました。
また、2008年の金融危機(リーマンショック)時には、約1年で約50%の価値を失っています。
大きな下落は来るものだと認識しておく必要があるね…。
これらの事例は一括投資のリスクとも捉えられ、長期的な視野で投資を行うことの重要性を示していると言えるでしょう。
2.日本円の場合
われわれ日本人は通常、円で投資を行い、利益を享受するときも円ベースで考える必要もあります。
たとえば、米ドル建ての投資がプラスであっても、その期間に日本円が米ドルに対して大きく上昇した(円高になった)場合、日本円でのリターンはマイナスになる可能性があります。
逆に円安になれば海外資産を持っている人の資産額は増えるよ!
そこで一括投資を行う前に、日本円ベースでのリスクも理解しておきましょう。
世界金融危機では米国株は円ベースで約60%も下落しています。ドルベースでは約5割減でしたが、同時期に円高が進んだため、米ドル建ての評価額は下がってしまったのです。
このように海外資産へ投資する場合は、投資対象の下落リスクだけでなく、為替リスクもあることに注意しましょう。
S&P500の一括投資がおすすめな人の特徴【メンタルが強い人】
一括投資は、そのリスクとリターンの両面を理解し、投資に対する不安をコントロールできる人に特に適しています。特にS&P500に一括投資する場合、鋼のようなメンタルが必要となるでしょう。
なぜなら、S&P500への投資は基本的に株式への集中投資となるからです。もちろん、S&P500は500もの企業の株式を包括しているため、一つの株式へ集中投資するよりはリスクは分散されます。
しかしそれでも株式全体の市場動向に左右されるため、債券と比較すれば価格の乱高下が起こる可能性も。過去のデータを見るとS&P500は長期的には右肩上がりのパフォーマンスを示しています。とはいえ、過去の暴落タイミングでは50%を超えるマイナスが10年に1度くらいのペースであったことを忘れてはいけません。
次の下落はいつ来るか分からず、また何年後に高値を取り戻すか誰も知りえないのです。
そのため、S&P500への一括投資は市場の変動に動じない強いメンタルを持ち、米国の将来を期待する人には魅力的な投資先と言えるでしょう。
S&P500の一括投資以外におすすめの投資方法
ここからはS&P500への一括投資以外におすすめしたい投資方法を紹介します。
- 分散投資
- ドルコスト平均法
以下で詳しく解説します。
1.分散投資
分散投資とは、自分の資産を複数の投資先に分配して投資することです。
具体的には「外国株式・国内株式・外国債券・国内債券」の4つのカテゴリー分散して投資します。
一般的に、株式と債券を比較すると、株式はハイリスクハイリターン、債券はローリスクローリターンという特性を持っています。そのため、これらを組み合わせて投資することで、価格変動の幅を抑えられるでしょう。
4資産に分散して投資をすればS&P500に一括投資するよりもリスクを抑えて運用できます。
2.ドルコスト平均法
一括投資が怖いな…と感じた方は、ドルコスト平均法で定期買付する方法がおすすめです。
定時定額購入法のことで、定期的に同じ金額を積立する投資手法。
株価は絶えず上がったり下がったりするものです。投資初心者は価格の上下動に一喜一憂してしまい、元本割れしたタイミングで売却し、資産を減らしてしまうこともあるでしょう。
一方でドルコスト平均法であれば毎月同じ金額を投資するため、株価が高いときには少ない株数を買い、株価が安いときには多い株数を買えます。
投資単価を平均化し市場の変動に左右されない投資成果を期待できるのに加え、感情が入らないので淡々と積み立てを行えるのです。
また、まだまとまった金額を持っていない人でも、コツコツと投資を続けられるというメリットもあります。
毎月決まったタイミングで自動購入するので、投資家がわざわざ投資タイミングを探す必要もありません!
ドルコスト平均法で投資を行っていれば、株価が下落した時でも慌てることなく、冷静に投資を続けられるでしょう。
S&P500に一括投資する際の注意点
最後にS&P500に一括投資する際の注意点を3つ紹介します。
- 運用の目的を明らかにする
- 生活防衛費は残す
- 未来のリターンは約束されていない
以下で詳しく解説します。
1.運用の目的を明らかにする
投資を始める前には、その運用の目的を明確にしましょう。というのも、目的がなければ、途中で投資をやめることもあるためです。
投資の目的は人それぞれで、例えば老後資金を増やすため、子どもの教育費を貯めるため、などがあげられます。
具体的なゴールがあることで、投資の方向性が明確になり、困難な時期も乗り越えやすくなります。
紙に書き出してみることで頭がすっきりしますよ!
2.生活防衛費は残す
投資はリスクが伴います。過去のデータ上では元本割れしなかった期間投資したとしても、プラスのリターンを確実に得られるとは限りません。
プラスのリターンになる確率が高いことをすることが大切です!
そのため、投資は原則として余剰資金で行うべきです。住居費や食費などの生活資金を投資に回すと、万が一の状況で生活が困窮する可能性があります。
生活資金の目安は家庭により異なりますが、一般的には自分や家族が3か月〜1年間生活するのにかかる費用を設定することが推奨されます。
ケース | 生活資金の計算方法 |
---|---|
独身の場合 | 生活費用3か月分 |
既婚(子供なし)の場合 | 生活費用6か月分 |
既婚(子供あり)の場合 | 生活費用1年分 |
例えば1か月の生活費が20万円の方であれば、生活費の3か月~1年分、つまり60万円~240万円を手元に残しておくべきでしょう。
まずは1ヶ月でどれくらい使うのか計算してみましょう!
3.未来のリターンは約束されていない
投資には必ずリスクが伴います。そのため投資する際はそのリスクを理解し、それを受け入れる準備が必要です。しかし、リスクはコントロールすることも可能です。
先に述べた分散投資はその一つで複数の投資先に投資することでリスクを分散させ、一つの投資先で大きな損失が出ても全体のリスクをおさえられます。投資を始める際は、このようなリスク管理をしっかり行うことが重要です。とはいっても、「S&P500以外に何を買えばいいのか分からない」方もいるでしょう。
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