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    【FP解説】SOVANIのおすすめ特別勘定4選!かしこい組み合わせ方も紹介

    sovani 特別勘定 サムネイル

    「SOVANIでどの特別勘定を選べばいいの?」
    「特別勘定をどうやって組み合わせたらいいかわからない…。」

    このような疑問をお持ちではありませんか?ソニー生命の変額年金SOVANIには16本の特別勘定が用意されており、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。

    そこで本記事では、1級FP技能士の私鬼塚が、以下のテーマについて詳しく解説します。

    本記事でわかること

    • SOVANIの概要と特別勘定の仕組み
    • 長期投資で重要な資産配分の考え方
    • おすすめの特別勘定4選
    • 効果的な組み合わせ方とリバランスのコツ

    「SOVANIを解約して新NISAを始めようと思ったけど、解約控除が気になります!」

    このように悩んでいる方も、SOVANIで適切な特別勘定を選べば、将来に向けた資産づくりを始められるでしょう。

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    目次

    そもそも変額年金とは?SOVANIの概要を解説

    変額年金について理解するには、まず基本的な仕組みを押さえることが重要です。ここでは、変額年金の特徴とSOVANIの概要について解説します。

    変額年金は、投資信託で運用する個人年金のことです。運用成績によって将来受け取れる年金額が変動するため「変額」という名前がついています。

    運用リスクを契約者が負担する代わりに、運用が好調な場合は大きなリターンが期待できる仕組みです。

    ソニー生命のSOVANIでは、16本の特別勘定が用意されており、自分の好きなものを選択できます。

    • バランス型20
    • バランス型40
    • バランス型60
    • バランス型80
    • 日本株式型TOP
    • 日本株式型JV
    • 日本株式型JG
    • 世界株市型GQ
    • 世界株式型GI
    • 海外株式型MSP
    • 日本債券型NOP
    • 世界債券型GQ
    • 海外債券型FTP
    • 日本リート型TSP
    • 海外リート型SPP
    • マネー型

    特別勘定とは…
    変額年金における投資信託のこと。

    SOVANIには、幅広い資産に投資するファンドが揃っているので、複数の特別勘定を組み合わせて分散投資すれば、リスクを抑えながら資産を形成できるでしょう。

    長期投資で運用成績を決める最も重要なポイント

    ここでは、長期投資の運用成績を決める大切な要素について解説します。

    • 長期投資で運用成績を決めるのは資産配分
    • 50代向けの最適資産配分例

    詳しく見ていきましょう。

    長期投資で運用成績を決めるのは資産配分

    長期投資において最も重要なのは、資産配分です。購入タイミングや個別の商品選択ではありません。

    有名な研究論文によると、運用成績の決定要因の91.5%が資産配分で決まることが判明しています。


    出典:”Determinants of Portfolio Performance II: An Update.” Brinson, Singer and Beebower, 1996.

    一方で、タイミングはわずか1.8%、銘柄選択は4.6%しか影響しませんでした。

    世界最大級の運用会社バンガードも同様に調査し、88%が資産配分で決まるという結果を発表しています。

    ほかにも、複数の調査機関が同じような結果を報告しており、どの機関が調べても資産配分が重要という結論に落ち着いています。

    そのため、着実な資産形成を目指すなら、まず適切な資産配分を決めることから始めることが大切です。

    50代向けの最適資産配分例

    50代の方に推奨される資産配分は、国内株式25%・外国株式25%・国内債券15%・外国債券35%の組み合わせです。

    この配分は、株式と債券が50対50の比率になっており、リターンとリスクのバランスが取れています。

    50代は、定年退職が視野に入り始める時期であり、若い頃と比較すると保守的な運用を意識する必要があるでしょう。

    20代や30代であれば給与収入があるため投資でマイナスが出ても生活に困りませんが、50代以降は徐々に安定性を重視する必要があるからです。

    そのため、債券の比率を高めることで、価格変動のリスクを抑えながらも一定のリターンを狙える配分にしています。60代や70代になれば、債券の比率をさらに高めて安定運用に切り替えることも検討すべきでしょう。

    この配分を基本に個人のリスク許容度に応じて微調整すれば、自分に適したポートフォリオを構築できます。

    50代以外のおすすめ資産配分も知りたい方は、以下の動画を参考にしてみてください。

    YouTube動画はこちら!

    【結論】SOVANIを有効活用するためのおすすめ特別勘定4選

    SOVANIのなかで、おすすめの特別勘定を4つピックアップしました。

    • 日本株式型TOP
    • 海外株式型MSP
    • 日本債券型NOP
    • 海外債券型FTP

    どの特別勘定を選んだらいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

    日本株式型TOP

    日本株式型TOPは、東証株価指数(TOPIX)に連動するパッシブ型のインデックスファンドです。

    TOPIXとは…
    東京証券取引所が算出する株価指数で、国内の上場企業約4,000社のうち約1,700社の時価総額を加重平均した指数。

    日本株式型TOPの特別勘定に投資すれば、約1,700銘柄の国内企業に分散投資できます。

    また、パッシブ型とは市場平均に連動するように設計された運用方針のことを指し、アクティブ型と比較して安定した成績が期待できるでしょう。

    実際に、大半のアクティブファンドは市場平均を下回る結果となっています。

    日本では約7割、アメリカでは約9割のアクティブファンドがインデックスファンドに負けているというデータがあります。

    そのため、投資初心者には市場平均を狙うインデックスファンドのほうが適しているといえるでしょう。

    日本株式型TOPの運用成績を見ると、TOPIXとほぼ同じ動きをしており、設定来のリターンも50.8%とベンチマークの51%にほぼ連動しています

    引用:2025年2月_SOVANI_特別勘定の現況

    このことから、今回はアクティブ型ではなくパッシブ型の日本株式型TOPを選びました。

    なお、日経平均とTOPIXのちがいについては、以下の記事で詳しく解説しています。

    海外株式型MSP

    海外株式型MSPは、日本を除く海外の株式市場に投資するインデックスファンドです。

    外国株式の特別勘定には3つの選択肢がありますが、そのなかで「日本を含まない」タイプがこの海外株式型MSPです。

    日本株式については日本株式型TOPでカバーできるため、重複を避けて海外の株式市場にのみ投資できる商品をピックアップします。

    日本債券型NOP

    日本債券型NOPは国内の債券市場に投資する特別勘定で、SOVANIの債券選択肢のなかでは唯一の国内債券ファンドです。

    ほかに選択肢がないため、日本債券の特別勘定は「日本債券型NOP」をピックアップします。

    海外債券型FTP

    海外債券型FTPは、日本を除く海外の債券市場に投資する特別勘定です。外国債券の選択肢には「日本を含む」タイプと「日本を含まない」タイプがあります。

    今回は、すでに日本債券型NOPで国内債券をカバーしているため、重複を避けて海外債券型FTPを選択しました。

    SOVANIの特別勘定の組み合わせ方

    おすすめの4つの特別勘定を50代向けの最適配分で組み合わせます。

    国内株式25%・外国株式25%・国内債券15%・外国債券35%の比率で組み合わせたポートフォリオは、以下のとおりです。

    このような比率で特別勘定を購入しても、時間が経過すると各特別勘定の運用成績が異なるため、当初の配分比率からずれが生じます。

    このずれを元の比率に戻す作業をリバランスと呼び、長期的に運用成績を向上させるために重要な役割を果たします。

    リバランスの詳細については、次の章で見ていきましょう。

    SOVANIの特別勘定は定期的にリバランスする

    効果的なリバランスを実現するには、以下の2つのポイントを理解することが重要です。

    • リバランスをすべき理由
    • 年に1回リバランスするのがおすすめ

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    リバランスをすべき理由

    定期的にリバランスすれば、長期的な運用成績の向上リスクの軽減効果が期待できます。

    過去のデータによると、1969年末から分散投資を開始した場合、リバランスしなかった場合の最終資産は1,457万円でした。

    一方、リバランスを実施した場合は2,077万円となり、その差は600万円以上になります。

    出典:こんな時こそ「リバランス」、資産を守る効果あり|日本経済新聞

    リバランスが効果的な理由は、値上がりした資産を売却して利益を確定し、値下がりした資産を安い価格で購入できるためです。

    これにより「高く売って安く買う」という投資の基本原則を自動的に実行できます。

    また、定期的にリバランスすることで、感情に左右されることなく機械的に売買できるため、投資初心者でも着実に資産を形成できるでしょう。

    年に1回リバランスするのがおすすめ

    リバランスの頻度は、年1回が効果的であることが過去のデータで証明されています。

    1970年から2017年までの検証結果によると、リバランス期間が短くなるほどリターンが低下する傾向にあることがわかりました。

    最もリターンが高かったのは3年ごと、次に5年ごと、そして1年ごとという順番です。

    なお、毎月のリバランスは最もリターンが低く、頻繁すぎるリバランスは逆効果となることがわかっています。

    3年ごとがリターンが高いものの、期間が長すぎるとやり方を忘れて面倒になったりリバランス自体を忘れてしまったりするリスクがあるので、1年ごとがおすすめです。

    SOVANIには、オートリバランス機能もありますが、この機能を使うと毎月自動でリバランスされるためリターンが低下する恐れがあります。

    以上のことから、年1回手動で「積立金の移転」の機能を使ってリバランスするほうが、より高いリターンを期待できるでしょう。

    今回SOVANIのなかでおすすめしなかった特別勘定の特徴

    最後に、今回おすすめしなかった特別勘定の特徴を紹介します。

    • 株式の配分が決められている(バランス型)
    • アクティブファンドに投資している
    • ESGファンドに投資している
    • 日本株や日本債券が含まれている

    ひとつずつ見ていきましょう。

    株式の配分が決められている(バランス型)

    SOVANIには、株式と債券に分散投資するバランス型ファンドが4本用意されていますが、この4つはおすすめの選択肢から除外しました。

    一見すると手軽に分散投資ができるため便利に思えますが、実際には柔軟性に欠けるという問題があるためです。

    50代向けの最適配分では株式と債券を50対50の比率にすることが理想的ですが、SOVANIのバランス型ファンドには株式50%のものが存在しません。

    バランス型ファンドの名称についている数字(20、40、60、80)は株式の配分比率を表しています。たとえば、バランス型60の場合は、株式60%・債券40%の固定配分という意味です。

    年代が上がって債券比率を高めたい場合も、バランス型では細かい調整ができませんこのような理由で、バランス型はおすすめの特別勘定から外しました。

    アクティブファンドに投資している

    SOVANIの国内株式特別勘定のうち、アクティブ型の日本株式JVは、おすすめに入れていません。

    日本株式JVはTOPIXを下回る運用成績となっており、設定来リターンがベンチマークの46.44%に対して44.76%と劣っていたためです。

    アクティブファンドは市場平均を上回る運用成績を目指しますが、実際にはその大半が市場平均に負けているのが現実です。

    一方で、同じアクティブファンドである日本株式JGは一時期良好な成績を示していました。

    引用:2025年2月_SOVANI_特別勘定の現況

    しかし、過去の高い成績が将来も継続する保証はありません。

    実際、継続して好成績を維持している商品は少ないというデータもあります。

    世界最大級の投資会社バンガードの創業者も「優れた投資マネージャーであっても永遠に成功し続けるわけではない」と述べています。

    長期的な資産形成では確実性が重要であり、市場平均に連動するインデックスファンドのほうが安定した成果を期待できるというわけです。

    ESGファンドに投資している

    日本株式JGは、ESG投資を組み込んだファンドで運用されていますが、この点もおすすめできない理由のひとつです。

    ESG投資では環境や社会への取り組み状況を評価して銘柄を選定しますが、これが必ずしも投資成果の向上につながるとは限らないためです。

    ESGとは…
    環境・社会・ガバナンスの3つの要素を重視した投資手法で、国連が2006年に提唱した比較的新しい投資概念。

    一見すると、ES投資は社会的意義があり魅力的に思えますが、投資成果の観点では疑問視する専門家は多くいます

    ESG投資の第一人者である複眼経済塾の滝沢氏は「ESG投資信託商品を購入してもいいことはない」と明言しています。滝沢氏は、日本初のESGファンドの銘柄調査やESG投資を通じた資産運用会社の立ち上げに携わった経験を持つ専門家です。

    その経験に基づいて、ESG投資の実効性に疑問を示しています。

    むしろ、投資対象が限定されることで分散効果が薄れ、リスクが高まる恐れさえあるでしょう。

    長期的な資産形成では確実性を重視すべきであり、ESG要素よりも市場全体への分散投資を優先させることが大切です。

    日本株や日本債券が含まれている

    外国株式と外国債券の特別勘定には、それぞれ「日本を含む」タイプと「日本を含まない」タイプが用意されていますが、今回は「日本を含まない」タイプをおすすめしました。

    このように選定したのは、適切な分散投資を実現するために、資産の重複を避けることが重要であるためです。

    すでに、日本株式型TOPで国内株式に、日本債券型NOPで国内債券に投資しているため、外国資産では純粋な海外市場へ投資しましょう。

    「日本を含む」タイプを選択してしまうと、ポートフォリオ全体で日本の株式や債券の比率が計画以上に高くなってしまい、理想的なバランスが崩れてしまいます

    そのため、外国株式では海外株式型MSP、外国債券では海外債券型FTPという「日本を含まない」タイプをおすすめします。

    SOVANIの特別勘定をうまく組み合わせてかしこく資産を形成しよう

    SOVANIは、適切な特別勘定を選んで組み合わせることで、着実な資産形成を実現できる優れた金融商品です。

    今回おすすめした日本株式型TOP・海外株式型MSP・日本債券型NOP・海外債券型FTPの4本を50代向けの最適配分で運用すれば、リスクを抑えつつも長期的な成長が期待できます。

    重要なのは、一度設定したら放置するのではなく、年1回のリバランスを継続することです。

    この習慣を継続すれば、運用成績の向上とリスクの軽減効果を同時に得られます。

    解約控除を恐れて何もしないよりも、戦略的に継続運用するほうがはるかに建設的といえるでしょう。

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