「リバランスって意味があるの?」
「リバランスをしなかったほうがリターンは大きくなりそう…。」
と考えていませんか?
リバランスをすれば、損失のリスクを減らせてもリターンが下がるからもったいないと考えている人もいるでしょう。
また、リバランスをするべき理由がわからない人もいるかもしれません。
この記事では以下の内容について詳しく解説します。
- リバランスが意味ないといわれている原因
- リバランスが意味ないという主張が正しくない理由
- リバランスをする際のポイント
この記事では、リバランスを実行した場合の効果についても解説するので、なぜ意味があるのか理解できるようになります。
ぜひ、参考にしてみてください。
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リバランスが意味ないといわれている原因
リバランスとは、値上がりした資産を売って値下がりした資産を購入することで、ポートフォリオを当初の配分に戻す方法です。ただ、以下の理由でリバランスは意味ないと考えている人もいます。
- 爆発的に利益が出るとリバランスしない方が好成績になる
- バランス型ファンドを買えば良い
- NISAやつみたてNISAでは非課税枠の再利用ができない
- 購入時に手数料がかかったり売却益へ課税されたりする
それぞれの原因について見ていきましょう。
1.爆発的に利益が出るとリバランスしない方が好成績になる
特定の金融商品で爆発的に利益が出た場合、リバランスしないほうが好成績になります。
例えば、4資産(国内株式・海外株式・国内債券・海外債券)で長期間運用した時に株式の運用成績が好調だった場合、リバランスをしない方が運用益は大きく増えます。
なぜなら、株式は債券よりも大きなリターンを期待できる分、成績が良ければ複利でさらに運用益が増えていくからです。ただし、景気の悪化などが原因で株式の運用成績が悪化すると、大きな損失を被る可能性があるので注意が必要です。
景気が悪化すれば、それまでの含み益が減少してしまいます。
2.バランス型ファンドを買えば良い
バランス型ファンドを買えば、証券会社が自動的にリバランスを行ってくれます。よって、自分でリバランスをする必要がないと考える人もいるかもしれません。
しかし、バランス型ファンドには以下のようなデメリットがあるので注意が必要です。
- 信託報酬手数料がやや高めに設定されている
- 資産配分の比率を自分で自由に決められない
そのため、手数料を抑えて資産運用をしたい人や資産配分の比率を自分で決めたい人には、バランス型ファンドはおすすめできません。
3.NISAやつみたてNISAでは非課税枠の再利用ができない
リバランスは、値上がりした資産を売却して値下がりした資産を購入します。現行の一般NISAやつみたてNISAでは非課税枠の再利用ができないため、リバランスが難しいと考えている人もいるでしょう。
しかし、2024年から始まる新しいNISAでは、非課税枠の再利用が可能になりました。
これまで以上にリバランスがしやすくなるでしょう。
4.購入時に手数料がかかったり売却益へ課税されたりする
一般的に投資信託や株式の購入時には手数料がかかり、売却益には課税されます。リバランスを行うと、余分な手数料を支払ったり課税されたりする点に懸念がある人も多いでしょう。
しかし、NISAやつみたてNISAには手数料がかからない銘柄もあります。また、売却時にも課税がされないので、利益の多くを残せます。
リバランスは意味がないという主張が正しくない理由
リバランスは意味がないという主張が正しくない理由を解説します。
- 割安になっている金融商品をお買い得なうちに購入できる
- 運用成績が悪化した場合の損失を事前に避けられる
- かんたんに分散投資ができる
それぞれの理由について順番に見ていきましょう。
1.割安になっている金融商品をお買い得なうちに購入できる
投資において運用成績が悪いことに良いイメージを持っている人は多くありません。しかし、運用成績が悪くなり値下がりすると、安く購入できるメリットがあります。
加えて、安くなった金融商品を購入する費用は、運用成績の良い別の商品の利益から捻出できます。
リバランスをした後に値上がりすれば、より資産を増やせるのです。
2.運用成績が悪化した場合の損失を事前に避けられる
リバランスをしなかった場合、特定の金融商品の含み益のみが増加する可能性があります。運用成績が悪化すると、含み益も含めた資産すべてに影響を与えるので、大きな損失を被るかもしれません。
しかし、リバランスをすれば値上がりした金融商品が下落する前に利益を確保できます。
その後に運用成績が悪化しても、リバランスをしなかった場合よりも損失額を小さくできるでしょう。
3.かんたんに分散投資ができる
リバランスをしておけば、自身のリスク許容度にあったポートフォリオを維持できます。
投資をして一定期間放置すると株式の割合が増えていくことは少なくありません。すると自然にハイリスク・ハイリターン型のポートフォリオとなり、株式の運用成績が悪化した途端に許容できない損失を被る危険性があるのです。
そのため、定期的にリバランスをして自分のリスク許容度にあったポートフォリオにする必要あるのです。リバランスをすれば、突然の値下がりにも耐えられるポートフォリオを維持できるので安心して投資を継続できるでしょう。
リバランスを行う効果
この章では、リバランスを行った場合の効果について解説します。
以下の図は、1969年に元手100万円で日本株、日本債券、外国株、外国債券に25%ずつ均等投資をして2014年まで運用を続けた場合の資産額推移です。
リバランスを実行した方が、リバランスなしよりも600万円以上も資産額が増えています。
1989年以降は日本のバブル、1999年以降はアメリカのITバブルが崩壊したために、株式の運用成績に大きな影響を与えました。両者を比較すると、リバランスをしなかった場合は、より大きく資産を減らしていることがわかります。
長期的に資産運用する場合は、景気が悪化した際の資産額の減少を抑えるために、リバランスを行いましょう。
リバランスをする際のポイント
リバランスをした経験がない人は、どのように実行すれば良いのかわからないのではないでしょうか?
そこで、リバランスをする際のポイントを紹介します。
- リバランスは1年ごとに行う
- 一定割合以上資産配分が変わった時点で行う方法は面倒
- なるべく取引手数料無料の制度を利用する
それぞれのポイントを順番に見ていきましょう。
1.リバランスは1年ごとに行う
リバランスは1年ごとに行いましょう。リバランスする期間が長すぎると、最後にリバランスをしたのがいつか、リバランス自体を忘れる可能性が高いからです。
1年ごとにリバランスをすることを習慣づけておけば、忘れる可能性を小さくできます。相場環境が大きく変わった際に資産を大きく減らすリスクを押さえられるので、リバランスは定期的に行うようにしましょう。
2.なるべく取引手数料無料の制度を利用する
リバランスは、ある商品を売却してほかの商品に振り分けるため取引手数料がかかります。特に購入金額が高い人は、支払う取引手数料も増えてしまいます。
たとえば50万円で販売手数料2.0%の投資信託を購入すると、11,000円(税込)も手数料を支払わなければなりません。
そこで、SBI証券や楽天証券などのように投資信託の買い付け手数料が無料の証券会社を選びましょう。手数料がかからない分、より資産総額を増やしやすくなります。
3.一定割合以上資産配分が変わった時点で行う方法は面倒
リバランスには、一定割合以上資産配分が変わった時点で行う方法がありますが、期間で区切るよりもやや面倒です。
例えば、投資している金融商品の資産配分が5%増えたらリバランスをすると決めた場合、毎日相場をチェックしなければなりません。資産運用のみをしているなら良いですが、日常生活と両立している人が毎日欠かさずに相場をチェックするのは大変ではないでしょうか?
負担を減らすためにも、資産配分が一定の割合以上変わったらリバランスを行う方法はおすすめできません。
リバランスは損失リスクの減少だけでなく、リターンを高める効果を期待できる
リバランスは、一般的に損失リスクは減らせるもののリターンが下がってしまうと考える人もいるでしょう。しかし、長期間運用し続けた場合は、リバランスをした方が高いリターンを得られる可能性があります。
定期的にリバランスを実行していれば、大きな値下がりが発生しても資産を守れるだけでなく長期的な目線で見れば資産を増やす効果も期待できます。
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