「配当金をもらって少しでも生活を楽にしたい!」
「高配当株をおすすめしないといわれる理由って何?」
「買ってはいけない条件とは?」
そのようなお悩みに答えていきます。
持っているだけで配当金が手に入る高配当株投資。最近インフルエンサーの方やブログで情報発信する方が増えてきて、投資初心者に人気のある投資スタイルです。
しかし、結論からいうと高配当株投資は個別株投資の一つ。ハイリスク・ハイリターンの投資なので、投資未経験の方にはおすすめできません。
そこで本記事では、一級ファイナンシャル・プランニング技能士の鬼塚が以下のテーマについて詳しく解説していきます。
- 高配当株を投資初心者が買ってはいけない4つの理由
- 投資信託でリスクを抑える4資産分散投資とは
- 4資産分散投資を投資信託で360万円を10年間投資すると
ぜひ、最後までお読みください!
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買ってはいけない?高配当株の概要を解説
買って保有するだけで、配当金が手に入るので人気のある高配当株。ここでは高配当株の概要を以下のとおり解説していきます。
- 高配当株とは
- 高配当ETFとの違いは
- 利益の取り方は
順を追ってみていきましょう。
高配当株とは
高配当株(個別株の一つ)とは、株式市場で取引される株式の中でも、比較的高い配当利回りを持つ株のことをいいます。
企業が株主に対して支払う配当金の年間額を、その株の価格で割ったもの。
個別株投資の一つなのでハイリスク・ハイリターンの特徴があります。
高配当株は一般的に、安定した利益を上げる成熟した企業や、特定の産業で市場リーダーとなっている企業によって提供されることが多いです。
売らずに保有するだけで不労所得が手に入ることから、インフルエンサーのYouTube動画やブログで情報を発信する人が近年増えており、高配当株は人気の高い投資スタイルになってきています。
高配当ETFの違いとは
高配当株と高配当ETFの違いは「個別株」か「投資信託」であるかということです。
「Exchange-Traded Fund」の略で、株式市場で取引可能な上場投資信託のこと。定期的な配当を追求する投資家や、安定した収入を求める退職者などに人気があります。
投資信託は以下の2つに分類できます。
- 投資信託(非上場)
- ETF(上場投資信託)
投資信託は投資を運用のプロに託すので、1つの投資信託を保有するだけで簡単に銘柄を分散して保有できる特徴があります。
銘柄を複数分散して保有すると、1つの会社が倒産して無価値になるリスクを抑えられます。
普通の投資信託は、1日1回基準価額が公表されます。一方、ETFの場合は株式市場が開いている9時〜15時の間で変動する時価で価格が決まります。
つまり高配当ETFとは、高配当株を詰め合わせた投資信託で、株式市場で自由に売買できる金融商品。
ETFについてもっと詳しく知りたい、という方は私の動画をあわせてご覧ください。
利益の取り方は
株式投資は、安く買って高く売るという投資スタイルを想像する方もいるのではないでしょうか。このような利益の取り方をキャピタルゲイン(売買差益)といいます。
一方、高配当株や高配当ETF(投資信託)は一度買ったら売らずに保有し続けて「配当金・分配金」を狙いにいく投資スタイル。このような利益の取り方をインカムゲイン(配当利益・分配金利益)といいます。
高配当株や高配当ETF(投資信託)のようにインカムゲインを狙いにいく投資スタイルは、自動的に配当が振り込まれて、不労所得につながりやすいので人気があるのでしょう。
しかし、インカムゲインで生計を立てたい場合、まとまった大きな資金を先に入れる必要があります。
たとえば年利4%の高配当株で運用して月3万円の配当金を得たい場合、900万円を先に高配当株に投資しなければなりません。
さらにハイリスクな高配当株に投資をする際、相場の変動や倒産リスクに備えるために、ローリスクな金融商品や銘柄の分散をしておいた方が良いでしょう。
とはいえ、忙しいサラリーマンや主婦の方は、投資に時間と大きなお金を割けないケースがあります。そんな方は私のLINEに登録すると投資信託で少額からでも着実な資産形成ができる「初心者が買うべき投資信託4選 徹底解説72スライド」を「無料」でプレゼントしています。
ぜひミドルリスク・ミドルリターンの投資信託で簡単にほったらかしで必要なお金を準備していきましょう!
高配当株を投資初心者が買ってはいけない4つの理由
人気のある高配当株でも、投資初心者の方にはおすすめできない以下の理由が4つあります。
- 銘柄選びで失敗する可能性が高いから
- 「株式」に集中投資しているから
- 再投資と積立がしにくいから
- ほったらかしで運用できないから
この記事を参考に、高配当株がハイリスクな投資であることを理解していきましょう。
1.銘柄選びで失敗する可能性が高いから
高配当株の投資は楽にできる、と考えていると銘柄選びで失敗する可能性が高いでしょう。特に利回り重視で銘柄を選んでしまうと、リターンが高い分リスクも高くなってしまうので注意。
株は会社が経営資金を集める手段の一つなので、なぜ高い配当を出しているのか、分析して考える必要があります。
たとえば、ある会社の経営が傾きそうな場合「配当を無理して高く設定することで投資家から資金を集めやすくしている」というケースも考えられるからです。後に会社の経営が悪化するようなニュースが出てしまうと、以下のリスクがあります。
- 株券が無価値(紙切れ)になる
- 減配・無配になる
- 株価暴落で資金が目減りする
以下のように高配当株投資が難しいことがわかるポストをしている方もいます。
高配当の株だからと言って、安易に買ってはいけないらしい(あぶねぇ…)。高配当の企業は、成長の見込みがないか業績が悪化している場合が多いみたい。高配当だからと飛びついたものの株価が下がったり減配くらったりすることがあるそうだ。
— 土居廓中 (@MommoN) April 13, 2021
高配当株はリスクが高い投資スタイルなので、投資初心者の方は着実な資産形成につながる投資信託を選ぶと良いでしょう。
2.「株式」に集中投資しているから
高配当株は個別株投資の一つで、ハイリスク・ハイリターンです。
株式だけに集中投資していると、金融危機が起きたときに約6割の資金が目減りする可能性があります。以下の図をみていきましょう。
資産や収入の状況、リスク許容度は人それぞれ違いますが、投資初心者の場合、数%の下落に耐えられる方はほとんどいないのではないでしょうか。
リスクを抑える方法の一つに分散投資があります。株式のほかに市場規模が大きくローリスク・ローリターンの「債券」を同時に保有するとミドルリスク・ミドルリターンで着実な資産形成につなげることが可能。
投資初心者の方は複数銘柄をプロに運用してもらうことで、市場の平均的な運用成績を目指せるインデックスファンド(投資信託)を選ぶと、簡単に分散投資できます。
3.再投資と積立がしにくいから
高配当株は再投資と積立がしにくいデメリットがあります。たしかに高配当株を保有するだけで配当金額が入ってきて嬉しい反面、大きな落とし穴が。
実は配当金額をそのまま受け取るだけだと、再投資することによる複利の効果が使えないのです。
複利とは、簡単にいうと投資で運用した利益を再投資することです。
たとえば投資信託で100万円を年利6%で運用すると、1年後106万円に資金が増えることが期待でき、運用益は6万円です。通常6万円を現金化してから100万円で投資をすると、次の年も106万円となります(単利運用)。
しかし運用益6万円を引き出さないで、106万円を投資すると106×1.06(6%)=約112万円に資金が増えます(複利運用)。単利運用と複利運用のイメージは以下のとおり。
投資金額100万円 | 1年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 | 5年後 |
---|---|---|---|---|---|
単利運用 | 106万円 | 106万円 | 106万円 | 106万円 | 106万円 |
複利運用 | 106万円 | 約112万円 | 約119万円 | 約126万円 | 約133万円 |
つまり複利運用をすると、投資の運用益がまたさらに利益を生み出していることがわかるでしょう。投資金額が少額しかなくても大丈夫。長期運用で複利効果を使うと大きな資金が貯まりやすくなります。
また高配当株(個別株)は積立しにくいことがあります。高配当株(個別株)によってそれぞれ最低購入金額が決まっているので、相場の変動で価格が高くなり積立できないという事態も想定されます。
一方、普通の投資信託であれば、ネット証券会社によって分配金の再投資をあらかじめ設定するだけで自動で再投資してくれるので、簡単に複利運用できます。また、100円から買い付けできるネット証券会社もあるので、積立を継続しやすい環境を整えられるでしょう。
4.ほったらかしで運用できないから
高配当株(個別株)はハイリスク・ハイリターンの投資なので、相場の変動の影響を受けやすいです。そうなると「チャートの変動が気になって不安だ」という方もいてほったらかしで運用するのは難しくなります。
「高配当株を複数銘柄に分散させて保有すれば良いじゃないの?」、と思われる方もいますが、銘柄をきちんと分析して買ってはいけない高配当株のルールを自分で決める必要があるので、簡単ではないでしょう。
おはよ☺️
— mana0824 (@mana0824_cheese) October 24, 2021
高配当株を単元未満で少しずつ買ってホールドして、少しおこづかいもらうのは、そんなに難しくないよ😊
買ってはいけない高配当株に手を出さなければ🤭その辺りが、勉強かも。
下がってる時に買って高くなったら売って利益を得ようとするのが、かなり難しい💦相場はなかなか読めないから💦
さらに複数銘柄に分散したところで「株式」に集中投資しているのでリスクを抑えた分散投資になっていません。
リスクを抑えるには「長期・積立・分散」の原則を守れる金融商品を選ぶと良いです。
投資信託に投資すると、簡単に「債券」に分散でき、NISA制度を使えば運用益に対して非課税なので着実な資産形成がしやすいです。
さらにネット証券会社の投信積立サービスを利用すると、投資に時間をかけずにドルコスト平均法を使ってほったらかしで運用できます。
ドルコスト平均法って何、と思われた方は私の動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!
高配当株を集中して買ってはいけない!投資信託でリスクを抑える4資産分散投資とは
投資で大きな失敗を避けるには、運用成果の9割を決めるといわれている資産配分が重要です。
いったいどのような資産に分散すれば良いの、と悩む方もいるでしょう。投資未経験の方は「株式」と「債券」「国内」と「海外」の4つに分散投資することをおすすめします。
高配当株の運用利回りが平均年利3~5%が期待できるのに対し、4資産分散投資で運用すると平均年利6%が期待できるデータも。
リスクが抑えられるうえにある程度高いリターンが期待できるので、投資初心者の方は4資産分散投資を意識すると、着実な資産形成につながるでしょう。
買ってはいけない高配当株よりもリスクを抑える!4資産分散投資を投資信託で360万円を10年間投資すると
4資産分散投資(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)で10年以上長期運用すると、高配当株に集中投資をするよりも、年平均6%のリターンが期待できるデータがあります。
さらに10年以上投資を続けると元本割れするリスクが抑えられているのがわかるでしょう。
実は投資信託なら簡単に分散投資できます。
そこで新NISA制度の年間投資上限額360万円を一括で投資信託に投資し、10年間保有するとどうなるのかシミュレーションしてみました。
少額からの投資を行う方のための非課税制度。2024年1月から一般NISA、2016年1月からジュニアNISA(2023年12月に廃止)、2018年1月からつみたてNISAがスタートし、2024年から改良版新NISA制度がスタートする。
投資金額360万円で4つの資産に分散して10年間投資信託で運用すると、645万円の運用益。通常645万円に20.315%の税金がかかるところ、新NISA制度を利用すると645万円そのまま残せて非常にお得です。
さらに毎月少額でも良いので積立投資できるとさらに複利効果を活かせるでしょう。
高配当株で運用するよりも、投資信託で運用した方がほったらかしで着実な資産形成ができるので、初心者の方におすすめです。
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高配当株を買うよりも、銘柄選びに時間をかけたくない、リスクを抑えていきたい、という方はぜひ活用してください!
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