「がん保険って入っておいた方がいいの?」
「どんな時に入っておけばよかったと後悔する?」
「がん保険に入った方がいい人の特徴を知りたい…」
そのような悩みや不安を解決します。がんの治療には想定以上に時間とお金がかかることもあります。
誰もががんになる可能性がある現代において、がん保険の重要性を正しく認識できていますか?
そこで本記事では、一級ファイナンシャル・プランニング技能士の鬼塚が以下のテーマについて詳しく解説していきます。
- がん保険の概要
- がん保険に入っておけばよかったと後悔するケース
- がん保険に入っておいてよかったと思うケース
- がん保険に入ったほうが良い人の特徴
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入っておけばよかった?がん保険の概要
必要なときに安心感を提供し生活の援助となるがん保険は、医療費負担を減らしてくれます。ここではがん保険の概要を紹介します。
- がん保険の保障内容
- がん保険の加入率は増加傾向
以下で詳しく解説します。
1.がん保険の保障内容
がん保険の主な保障内容は、診断時や入院、手術に関連するさまざまな給付金が受け取れる点です。ここでは、その主な保障内容を紹介します。
給付金名 | 内容 |
---|---|
診断給付金 | がんが確定したときに一度だけ支払われます。 治療開始の援助になります。 |
入院給付金 | 入院した際、日額に応じた給付金が提供されます。 長期入院の経済的負担を軽減します。 |
手術給付金 | がんの手術を受けたときに支給されます。 手術に伴う費用をカバーします。 |
通院給付金 | がん治療のために通院するときに支給されます。 通院費用をサポートします。 |
抗がん剤治療給付金 | 抗がん剤を使用した治療を受ける場合に支給されます。 高額な治療費を緩和します。 |
先進医療給付金 | 公的医療保険の対象外の新たな治療を受けるときに支給されます。 最新の治療へのアクセスを支援します。 |
最新のがん保険は細かいケアにも対応しているよ!
2.がん保険の加入率は増加傾向
がん保険やがん特約の加入率は年々上昇しています。
「生活保険文化センターの資料」によると、平成13年時点で全生命保険加入者のうち21.2%が加入していましたが、平成19年には31.2%に増加、そして令和元年には42.6%に達しました。
ちなみに、性別・年齢別に見ると、男女ともに40代の加入率が最も高いです。
がんという病気に対するリスクを認識し、それに対する保障を求めていることを示していると言えるでしょう!
がん保険に入っておけばよかったと後悔するケース
がん保険に入っておけばよかったと後悔するケースを紹介します。
- がんの治療に想定以上のお金がかかった
- 収入が途絶えた・減少した
- 歳を重ねてがん保険に加入しにくくなった
以下で詳しく解説します。
1.がんの治療に想定以上のお金がかかった
がん保険に入らなかったことを後悔する主な状況は、想定以上にがんの治療に多額のお金が必要となったときです。
がんは再発・転移のリスクがあり、長期化すれば高額な医療費がかさむだけでなく、サラリーマンであっても傷病手当金が受け取れなくなる可能性もあります。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度。
病気やけがのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される。
公的医療保険適用の治療だけでなく、先進医療の技術代や入院時の差額ベッド代、医療用ウィッグなど全額自己負担の費用がかかることもあるでしょう。
思ったよりもお金がかかることで貯金が足りなくなることも…。
これらの経済的負担を考慮に入れず、お金の問題で治療を諦めたり、自分の身体に合った治療を選べなかったりする状況に陥ったとき「がん保険に入っておけばよかった」と後悔するケースが見受けられます。
2.収入が途絶えた・減少した
がん治療により収入が減少した、あるいは途絶えたときにも、がん保険に入らなかったことを後悔するケースがあります。
がんの治療は仕事を休む必要があり、その結果、サラリーマンであっても傷病手当金が出なくなる可能性もあるでしょう。
また、自分で事業をしているフリーランスなどでは、収入が全くなくなることも…
しかし、がん保険に加入していれば、がんと診断された時点で診断一時金を受け取ることが可能です。
そのため、収入減少の不安から治療に専念できない状況に陥ったとき、「がん保険に入っておけばよかった」と後悔することがあります。
3.歳を重ねてがん保険に加入しにくくなった
がんにかかった経験がある人や年齢を重ねた人が、後からがん保険に加入しようとした際の困難さを経験したときも、加入しなかったことを後悔します。一度がんを経験したり、歳を重ねたりすると、選べる保険の数が限らて保険料が高くなります。
その結果、「もっと早くに入っておけばよかった」と後悔するケースが生じます。
これらの事例を見ると、がん保険の重要性と、加入するとがんに立ち向かう際の財政的な安心感を提供してくれるね!
がん保険に入っておいて良かったと思うケース
ここからはがん保険に入っておいてよかったと思うケースをTwitterの口コミをもとに3つ紹介します。
- まとまったお金を受け取れた
- 長期療養児の治療費をカバーできる
- 入院期間中は収入を保障してもらえた
以下で詳しく解説します。
1.まとまったお金を受け取れた
がんと診断されると、長期にわたる治療と休職が必要です。
経済的に大打撃ですが、がん保険の多くは「診断給付金」という形で一時金を支給してくれます。
がん治療の入院や治療は長引く可能性が高く、入院時に必要なものや、休職したり離職したりした後の生活費など、さまざまなお金を用意する必要があります。
そんなときにまとまった一時金を最初に受け取れれば、お金に対する不安をなくし治療に専念できるでしょう。
診断給付金の金額は毎月支払っている保険料や、保険商品のプランによっても違いますが、数十万円程度のまとまった金額を受け取れるケースが多いです。
2.長期療養時の治療費をカバーできる
一人暮らしの人や、パートナーが働いておらず自分の収入だけで家族を養っている人ががんを発症して働けなくなってしまうと、世帯収入が大幅に減少してしまいます。
特に子供がいる家庭は教育費がかかり、充分な貯蓄がなければ1ヶ月収入が途絶えるだけで家族にも影響を及ぼすでしょう。
もともと最低限6ヶ月分くらいの生活費は確保しておきたいところですけどね…!
もし貯蓄があっても、無収入期間が長引くにつれ貯蓄も減っていくストレスを感じながら治療を続けなければならず、そんな時は「がん保険に入っておけば出費をカバーできたのに」と考えるかもしれません。
3.入院期間中は収入を保障してもらえた
病気による休職は収入を途絶えさせ、生活を困難にします。
がん保険は休業補償機能があり、治療により働けない期間の収入を補償してくれるため、大きな支えとなるでしょう。
この保障により、安心して治療に専念できます。
がん保険に入っておいたほうがいい人の特徴
誰もががんになるリスクを持つ現代。保険に加入すべき人の特徴を理解することは、未来の自分を守る一歩です。ここでは、がん保険に入っておいたほうが良い人の特徴を3つ紹介します。
- 収入減のカバーが必要な方
- 貯蓄で治療費を賄えない方
- 治療時には先進医療を利用したい方
1.収入減のカバーが必要な方
収入が病気で途絶える可能性がある方は、がん保険に加入すべきでしょう。個人事業主や自営業者など、働けなくなると収入が途絶えるリスクを持つ人々が該当します。
なぜなら、がんと診断された場合、治療のために長期間休業することもあるからです。
働けない間にも生活費や固定費は必要であり、捻出が困難になることは容易に想像できます!
そこでがん保険に加入していれば入院や手術、治療費などを補えるのである程度の経済的な安心感を確保できるでしょう。
2.貯蓄で治療費を賄えない方
がんの治療費は予想以上に高額になることが多いため、手持ちの貯蓄だけでは足りない方もがん保険を利用することをおすすめします。
長期にわたる治療が必要ながんでは、日本の健康保険制度がカバーできない医療費も発生します。
十分な貯蓄がない人や、貯蓄があっても他の用途で使う予定がある人は、経済的な困難を避けるためにも、がん保険を検討すると良いでしょう。
3.治療時には先進医療を利用したい方
治療時に先進治療を選択したいと考えている方も、がん保険に加入すべきです。
厚生労働大臣に承認された高度な医療技術を用いた治療のこと。
「先進医療に係る費用」は公的医療保険の対象外のため、費用は全額自己負担となります。一方先進医療特約が含まれているがん保険に加入していれば先進医療に係る費用を補えるので、先進医療を利用する可能性がある場合はがん保険に加入しておくと良いでしょう。
健康保険だけではカバーできない費用も保障されるのはありがたいね!
がん保険に入っておけばよかったと後悔しないようにしよう
保険は人生の不確実性に備える手段の一つです。しかし、全ての人が保険に加入すべきとは限らないでしょう。
自己のリスクを自己負担する意志がある人、貯蓄や投資で十分に自己防衛できる人、健康管理に注力する人などは、がん保険を選択しない道を選ぶかもしれません。
その選択にはリスクと対策が伴うことを理解し、後悔しない戦略を練りましょう。
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