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    【NISA攻略】資産形成はオールカントリーだけでいいって本当?人気の理由や組み合わせ方法を紹介

    「オールカントリーだけで資産形成は可能?」
    「考えられるデメリットを知りたい」
    「オールカントリーだけで十分ではないの?」

    全世界の株式に投資できるオールカントリーは、これまでの成長性や分散効果から人気があります。しかし、本当にオールカントリーだけで安心して投資できるのでしょうか?

    本記事では、FP1級を持つ私鬼塚が以下の内容について解説します。

    • オールカントリーの概要
    • オールカントリーが人気の理由
    • S&P500との比較
    • オールカントリーだけに投資する際の注意点

    この記事を読めばオールカントリーの特徴と人気の理由を理解できます。

    これから投資を始めようかと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

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    目次

    オールカントリーの基本情報

    オールカントリーは、世界50カ国の株式に投資するインデックス型の投資信託です。

    インデックスファンドとは、ダウ平均や日経平均などの株価指数の動きに連動する投資信託のこと。

    代表的な投資信託はeMAXIS Slim(全世界株式)であり、投資信託の投資比率では米国が半数以上を占めています。実際、組入銘柄のトップ10もほとんどが米国企業です。

    引用:三菱UFJ信託銀行

    9位以外はアメリカの企業なんだよ!

    オールカントリーはアメリカ企業の銘柄が多いため、米国経済の動向がパフォーマンスに大きく影響することが特徴です。

    オールカントリーは新NISAの積立投資枠で人気

    オールカントリーは新NISAの積立投資枠で非常に人気です。

    ネット証券最大手であるSBI証券の買付ランキングにおいて、eMAXIS slim(全世界株式)、通称オールカントリーが販売金額・積立件数・NISA販売金額で1位を獲得しています。

    出典:SBI証券

    このような人気の背景には、株式の世界的な好調が挙げられるでしょう。ここ数年グローバルな株式市場が好調であったため、分散投資を通じてリスクを抑えながら利益を得たいという投資家の需要が高まっています。

    オールカントリーだけでいいと言われる理由

    ここからは、オールカントリーだけで良いと言われる理由を紹介します。

    1. 全世界の株式に分散投資できる
    2. 信託報酬が低い
    3. 長期運用するとプラスのリターンを得られてきた
    4. 自動で銘柄を組み入れてくれる

    詳しく見ていきましょう。

    1. 全世界の株式に分散投資できる

    オールカントリーの投資信託を購入するだけで、全世界の株式に分散投資できます。投資の基本は集中投資を避け、幅広い銘柄に分散投資することにあります。

    なぜなら、ひとつの株式で損失が発生しても他の株式でその損失をカバーできる可能性があるからです。

    その点オールカントリーは、全世界の株式約3,000銘柄に簡単に投資できるため「オールカントリーだけで良い」と言われるのです。

    オールカントリーは全世界の株式に分散投資できるため、投資初心者から経験豊富な投資家まで幅広く支持されています

    2. 信託報酬が低い

    信託報酬が非常に低い点もオールカントリーの特徴です。

    オールカントリーのなかでも人気の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬は年率0.05775%と低く設定されています。

    アクティブファンドでは1%を超える手数料が一般的であるため、オールカントリーの手数料の低さは大きなメリットです。

    eMAXIS Slimシリーズはこれまでも業界最低水準の運用コストを目指し、各ファンドの信託報酬を引き下げてきた実績があります。

    今後もさらに信託報酬が引き下がる可能性があり、投資家にとっては長期的にコストを抑えられる点が魅力です。

    3. 長期運用するとプラスのリターンを得られてきた

    オールカントリーなどの幅広い銘柄に分散投資することで、長期的にプラスのリターンを得られてきた実績があります。

    株式市場は短期で見ると暴落することもありますが、長期的には成長を続ける傾向があります。

    たとえば過去にはコロナショックやリーマンショックといった大規模な市場の暴落がありましたが、過去の経済危機からも市場は回復し、さらに成長を続けています。

    短期的には価格変動が激しいことがあっても、20年や30年の長期スパンで見ると資産を増やせる可能性が高いんだね!

    個別株に集中投資する場合、一つの企業の業績悪化がポートフォリオ全体に大きな影響を与えるリスクがありますが、オールカントリーのような分散投資型ファンドでは、そのようなリスクが軽減されます。

    またオールカントリーは経済成長が期待される新興国市場にも投資しているため、先進国市場と新興国市場の成長の恩恵を同時に受けられる点も魅力のひとつです。

    4. 自動で銘柄を組み入れてくれる

    オールカントリーは、自動で銘柄の組み入れを行ってくれます。

    自分で個別銘柄を選択して投資する場合は、銘柄の決算情報や市場動向を常にチェックし、適切なタイミングで購入や売却の判断をする必要があります。

    しかしオールカントリーでは、そのような手間が一切不要です。

    オールカントリーは、インデックスファンドとして特定の株価指数に連動するように設計されているため、ファンド自体が自動的に銘柄選定やバランスを調整します市場の動向に一喜一憂することなく、淡々と定期的に積立投資を続けられます。

    【比較】オールカントリーとS&P500の違い

    オールカントリーとともに人気のある指数の中に、S&P500というものがあります。

    S&P500はアメリカの企業の約500社に限定して投資する銘柄です。アメリカ市場の成長を取り込むことを目的としており、他国の企業へは投資していません。

    アメリカ市場は歴史的に見ても高い成長を続けているため、S&P500は長期的に安定したリターンを期待できるファンドです。

    一方でオールカントリーはアメリカが主な投資先ではありますが、アメリカ以外にも全世界の企業に分散して投資します。

    全世界約50カ国・約3,000銘柄に投資できるため、地域や国ごとのリスクを分散し安定したリターンを狙えます。

    オールカントリーは、国内・海外先進国・新興国のすべてに分散投資できるため、経済成長の異なる地域全体の成長を取り込める点が特徴です。

    それぞれの特徴を理解し、自分の投資目標に合ったファンドを選ぼうね!

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    オールカントリーだけでいいの?投資リスクを解説

    オールカントリーだけでいいと言われることも多いですが、実はオールカントリーにも投資リスクがあります。

    1. 株式だけの集中投資である
    2. 新興国株式も含まれるから値動きが大きい
    3. 為替リスクが大きい

    詳しく見ていきましょう。

    1. 株式だけの集中投資である

    オールカントリーは、多くの銘柄に分散して投資するファンドですが、資産クラスとしては株式だけに集中しています。株式のみの運用は、歴史的に見てもリスクが高い傾向にあります。

    たとえばリーマンショック時には、株式市場全体が50%以上の下落を経験しました。

    オールカントリーも例外ではなく、大幅な価値減少が生じる可能性があります。そのため、株式市場の変動に対して脆弱であることを理解しておきましょう。

    2. 新興国株式も含まれるから値動きが大きい

    オールカントリーは、先進国だけでなく新興国の株式も含まれています。新興国は成長ポテンシャルが高い一方で、経済や政治の安定性が低いため、値動きが大きくなる傾向があります

    新興国株式が含まれることでポートフォリオ全体のリターンが大きくなる可能性がある反面、リスクも高くなるでしょう。

    具体的には、経済成長が期待される国々に投資することで大きなリターンを狙える一方、これらの国々の経済や市場が不安定な場合、株価の大幅な下落を経験する恐れもあります。

    3. 為替リスクが大きい

    オールカントリーへの投資は外貨建てで行われるため、為替リスクが伴います。

    為替リスクとは、為替相場の変動によって資産価値が増減するリスクです。

    投資したときより円高に傾いた場合、円換算での資産価値が減少し、元本割れする恐れがあります。円安になれば資産価値が増加しますが為替の動向は予測が難しいため、為替リスクは無視できません。

    とはいえすべて円資産を保有するのもリスクがあるので、バランスよく保有しておくことをおすすめします。

    オール・カントリー以外に人気な投資信託は?

    オールカントリー以外にも、人気の投資信託はあります。

    1. eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
    2. eMAXIS Slim国内債券インデックス
    3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
    4. eMAXIS Slim先進国債券インデックス

    詳細を見ていきましょう。

    eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

    eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、東証株価指数(TOPIX)の値動きに連動して投資成果を目指すインデックスファンドです。

    TOPIXは日本全体の株式市場の動向を反映する指数であり、日本の企業全体に幅広く投資可能です。

    日本国内には日経平均株価という有名な指標も存在します。日経平均株価は代表的な225社の株式に投資するのに対し、TOPIXは東証一部上場全銘柄を対象としています。

    そのため、より広範な分散投資を望む投資家にはTOPIXに連動するファンドが適していると言えるでしょう。

    eMAXIS Slim国内債券インデックス

    eMAXIS Slim 国内債券インデックスは、国内の公社債に投資するインデックスファンドです。

    国内債券市場の動向に連動することを目指し、安全性が高い投資対象として人気があります。

    とくにリスクを抑えた運用を希望する投資家にとって、債券への投資は魅力的です。

    信託報酬は0.44%であり、比較的低コストで運用が可能です。

    国内債券は、株式に比べて価格変動が少なく、安定した収益を期待できます。また債券は利回りが固定されているため、安定したキャッシュフローを得る手段としても利用されます。

    eMAXIS Slim先進国株式インデックス

    eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、主に日本を除く世界各国の株式に投資する投資信託です。

    先進国の株式市場に幅広く分散投資することを目的としており、経済的に安定した国々の企業に投資することで、安定したリターンを狙います。

    投資対象の比率は、アメリカが約60%・ヨーロッパが約20%・その他の先進国が約20%とされています。

    地域ごとの経済状況や市場動向に応じたバランスの取れた投資が可能です!

    過去の実績を確認すると、eMAXIS Slim先進国株式インデックスはオールカントリーよりも高いリターンを示している傾向があります。

    参考:myINDEX

    先進国株式インデックスのパフォーマンスは、長期的に見て安定した成長を遂げています。

    ただし、株価変動に加えて為替変動のリスクもある点には注意が必要です。為替相場の変動により、円換算での資産価値が変動するため、リターンが影響を受けることがあります。

    eMAXIS Slim先進国債券インデックス

    eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、アメリカやフランス・イタリアなどの先進国が発行する債券に投資する投資信託です。

    先進国の公社債を中心に投資し、安定した収益を目指します。

    先進国は新興国に比べて経済状態が安定しているため、財政破綻や急激な価格下落のリスクが低いのが特徴です。

    また日本と比べて金利水準が高いため、国内債券よりも高いリターンが期待できます。eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、低リスクで安定した収益を求める投資家にとって非常に魅力的な投資信託と言えるでしょう。

    正しい知識を持って投資を始めよう

    オールカントリーは、全世界の株式に分散投資できる優れた選択肢の一つです。

    しかし、それが絶対的に正しいわけではありません。なぜならオールカントリーは株式だけの集中投資であり、ドル建てでの資産運用となるため、完全に分散投資できているとは言い難いからです。

    株式だけに投資することで市場の変動に対するリスクが高まり、短期的には大きな価格変動する可能性があります。

    また為替リスクも無視できません。為替相場の変動によって、円建てでの資産価値が大きく変動するリスクが伴います。

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