「個別株が暴落してメンタルがやられた」
「メンタルがやられなくて済む方法を知りたい」
個別株は変動率が高いため、メンタルがやられることは珍しくありません。しかし、対策方法をもとに投資をすれば、メンタルがやられる可能性は低くなるでしょう。
そこでこの記事では以下の内容について詳しく解説します。
- 個別株投資でメンタルがやられる原因
- メンタルがやられる場合の対処法
記事の後半では、投資でメンタルをやられないようにする対処法を解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
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個別株投資でメンタルがやられる原因
個別株投資をしていて値下がりすると、メンタルがやられる人が多いのではないでしょうか?メンタルがやられてしまう場合、以下の原因が考えられます。
- 個別株は価格の変動が大きい
- リスクを取りすぎている
- 人間の脳が理性より先に感情が動く仕組みだから
順番に詳しく見ていきましょう。
1.個別株は価格の変動が大きい
個別株は、価格の変動が大きいのが特徴です。大きく値上がりする可能性がある一方で、逆に値下がりするリスクもあります。以下の図は世界金融危機(2007年7月〜2009年2月)の際の各資産のリターンの割合で、日本株、米国株、先進国株、エマージング株(新興国株式)のいずれも6割近く下落しています。
世界金融危機の前の株式の評価額が1,000万円だった場合、20ヶ月で400万円まで下がっている計算です。
ここまで大きく下落が発生するケースは少ないですが、資産が6割も減れば冷静な判断ができる人はかなり限られてくるでしょう。
2.リスクを取りすぎている
個別株は、業績悪化や不祥事などのネガティブなニュース、世界的な金融危機などが発生すると、大きな値下がりにより想定外の損失を被る可能性があります。損失が大きくなる原因は、購入している株式数が多かったり投資に回している金額が大き過ぎたりすることです。
投資家の立場ではどうにもならない外的要因で損失を被る可能性はあるものの、生活に必要な資金を確保したうえで余剰資金を投資するなどしてリスクをコントロールすれば、損失額をある程度抑えられます。メンタルがやられないようにするためには、リスクを抑えた投資行動を心がける必要があるでしょう。
3.人間の脳が理性より先に感情が動く仕組みだから
個別株に投資をしている時に、いつもメンタルがやられてしまうケースは珍しくありません。
- 怖くて損切りができなくなる
- 利益が増えて嬉しいのでもっと株式を購入したくなる
- もっと値上がりしてから決済するべきなのに、いつも小さい利益で満足する
個別株の取引で失敗するのは、自身のメンタルの弱さなので、鍛えなければならないと考える人もいるでしょう。
しかし、その原因は、人間の脳が理性より先に感情が動く仕組みになっているからです。
人間には、動物脳と人間脳の2つがあると言われています。
動物脳(大脳辺縁系) | 古くからある脳外部から自分の身を守るのを最優先に動く無意識かつ反応スピードが早い |
人間脳(大脳新皮質) | 理性で動く脳意識的で反応スピードが遅い |
株取引をしている場合に暴落をすると、反応スピードが早い動物脳が先に働くため損をするのが怖いと感じやすくなります。一方で、購入した株が上昇した場合も動物脳が先に働いて「利益が増えて嬉しいからもっと投資したい」と考えるのです。
「なら動物脳が先に働かないようにすれば良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、脳の仕組みに逆らって取引するのは困難です。次章から解説するような対策を取りましょう。
個別株投資でメンタルがやられる場合の対策方法
個別株投資で損をしないためにメンタルを鍛える方法は、感情で働く動物脳が理性で動く人間脳よりも先に働くので現実的ではありません。
とはいえ、以下の対策をすれば、メンタルがやられる可能性は低くなります。
- 分散投資をする
- 長期投資をする
- リバランスをする
- ドルコスト平均法を活用する
それぞれの対策方法について順番に見ていきましょう。
1.分散投資をする
個別株投資でメンタルがやられる大きな原因の1つは、1つの銘柄のみに集中投資しているからです。集中投資していた場合、その銘柄が値下がりすれば、大きな損失を被る可能性があります。
とはいえ、ほかの会社の株式も変動率が高いケースがあるので注意が必要です。
株式とは逆の動きをしやすく、変動率が低い債券にも投資をしたほうが、損失額を減らしやすくなります。
実際に4資産(日本国債・先進国国債・日本株式・先進国株式)に10年間投資をした場合、1999年以降であればいつでもプラスになっています。
個別株に投資する場合は、下落した場合の損失を抑えるために変動率の低い債券も組み合わせてみましょう。
2.長期投資をする
メンタルがやられるのは、リスクを取りすぎて損失額が大きくなるからです。分散投資をすれば、損失額を抑える効果があります。分散投資の効果を高めるには、長期投資が有効な方法です。
以下の図は、世界の株価動向指数を1年〜30年保有(1969年12月末〜2012年7月末)した場合の収益率です。
保有期間が1年の場合はリターンが67.1%と高い一方、リスクも46.8%と高いので元本割れする可能性は高いです。
しかし、保有期間が長くなるほど、元本割れをする人が少なくなります。
さらに保有期間が15年以上になると、元本割れをする人はいなくなります。
これから投資をした場合にどうなるかはわかりませんが、長期保有をした方が元本割れをする可能性は低くなるでしょう。
3.リバランスをする
個別株の取引では、暴落に巻き込まれて資産の評価額が大幅に減ると、メンタルがやられます。暴落が起きてもメンタルがやられないようにするには、毎年リバランスをしておきましょう。
分散投資において相場が変動して最初に決めた資産配分の割合が変わった場合に、最初の比率に戻す方法。
例えば、4資産に分散した後に世界的に株式が値上がりすると、以下のように最初に決めた割合からずれることがあります。
4資産分散直後の比率 | 国内株:30% 先進国株:20% 国内債券:30% 先進国債券:20% |
1年後の比率 | 国内株:35% 先進国株:25% 国内債券:25% 先進国債券:15% |
リバランス実施後の比率 | 国内株:30% 先進国株:20% 国内債券:30% 先進国債券:20% |
その場合は、値上がりした株式を売ったお金で値下がりした債券を購入すれば元の比率に戻せます。株式の利益を売却しておくことで、この後暴落が起きたとしても、損失を抑えやすくなるでしょう。
リバランスに有効性がある根拠として、1969年に元手100万円で日本株、日本債券、外国株、外国債券に25%ずつ均等投資をして2014年まで運用を続けた場合の資産額推移を見てみましょう。
リバランスを実行した方がリバランスなしよりも、大きく資産を増やしています。
4.ドルコスト平均法を活用する
初心者でもリスクを抑えながら大きなリターンを狙うなら、ドルコスト平均法を活用しましょう。
価格が安いときは購入量を増やして、価格が高いときは購入量を減らすことで平均購入単価を抑える方法
ドルコスト平均法を活用すれば、長期投資で一時的に大きく値下がりしても心配する必要がありません。むしろずっと購入開始時と同じような価格で推移するよりも、値下がりしてから最終的に購入開始時と同じ価格になった方が多くのリターンを得られます。
値下がりしたら購入量を増やせるため、あまり価格が上昇しなくてもリターンが増えやすくなるのです。購入するタイミングも定期的でよいので、初心者でも活用しやすい取引方法です。
個別株投資でメンタルがやられる場合の対策をかんたんに実行できるのが「投資信託」
個別株投資でメンタルがやられる場合の対策方法を自身で実行しようとしても、初心者は難しいと感じるでしょう。
個別株投資でメンタルがやられる場合の対策方法をかんたんに実行できるのが、投資信託への投資です。投資信託がかんたんかつメンタルがやられる場合の対策方法として実行しやすい理由は3つあります。
- 個別株よりも少ない金額から取引できる
- 分散投資ができる
- 自動積立ができる
それぞれの理由について順番に見ていきましょう。
1.個別株よりも少ない金額から取引できる
投資信託なら個別株よりも少ない金額から取引を始められます。
投資信託 | 1万口あたり1万円前後の商品が多い |
株式 | 1株1,000円の場合は10万円が必要 |
株式よりも無理のない範囲で投資が可能です。もちろん、投資額を増やしたい場合は購入口数を増やせば問題ありません。
また、積立投資にも対応しているので、長期間かけての資産形成がしやすいでしょう。
2.分散投資ができる
分散投資が実現するのも投資信託のメリットです。
投資信託では、最低100円から世界中の株式や債券に投資できます。株式と債券が両方含まれている銘柄もあるので、個別株のように業績悪化や倒産により大きく値下がりするリスクは低くなるでしょう。
また、全世界株式のように自分で銘柄を選ばなくても通貨や国の分散ができる投資信託もあります。分散投資をするなら、株式よりも投資信託の方が初心者でも始めやすいでしょう。
3.自動積立ができる
すべて自分で積立投資をしようとすると、毎回購入手続きをする必要があるので積立をし忘れる可能性があります。そこで投資信託を利用すれば、投信自動積立やNISA制度などを活用して自動積立ができます。
毎月指定した日に一定額の投資信託を購入する方法
投信自動積立では、価格が安いときは多く買い、価格が高いときは安く買います。平均購入価格を抑えられるので、一時的に値下がりしても、価格が再度回復すれば多くの利益を得られるでしょう。
購入タイミングを考える必要もないので、投資の知識があまりない方にもおすすめの方法です。
投資信託を活用してメンタルがやられる投資は避けよう
個別株の投資は変動率が高いため、暴落などに巻き込まれて大きな損失を被ると、メンタルがやられやすくなります。
メンタルがやられると、冷静な判断ができなくなるので、さらに損失が大きくなる可能性があるでしょう。
しかし投資信託であれば、少ない金額から取引をはじめることができ、分散投資が可能です。
個別株の取引のように、値動きに一喜一憂するケースは少なくなるでしょう。
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